暗闇の中で (ページ6)

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「在瑠ねぇーー！」
遠くから琳がすごい大きな声で私を呼びながら、走ってくる。

「どうしたの？何かいい事あった？」
私がそう聞くと、琳は

「あのね、とっても綺麗なお花見つけたの。在瑠ねぇにあげようと思って………はい！」

そう言って琳が満面の笑みで花を差し出す。

「ありがとう。大切にする。
優しい琳に私からのプレゼント。」
そう言って私は、木で作った馬のお守りを渡した。

「うわー可愛いー!
私はお馬さん大好き!在瑠ねぇありがとう!!」
本当に向日葵みたいな子だ。と在瑠は思った。

「在瑠ねぇ、遊ぼ？」
本当は、守麗としての仕事があったのだけどりんの可愛さに「いいよ」と言ってしまった。

「何がいいよだ。仕事、あんだろ。サボんな。」
サボろうとしている所を仕事仲間に見つかってしまった。

「別に、サボろうとしてない。琳と遊ぼうとしただけだ。」
私が言い訳すると

「はいはい。それをサボりって言うんだよ。
ほら、行くぞー。」
そう言って私を引きずりながら連れていく。

「りーん!また帰ってきたら遊ぼうね！」
私が琳にそう叫ぶと、琳はまた可愛い笑顔で「うん」と元気よく頷いた。

私は、引きずられながらも試合を噛み締めていた。
血は繋がっていないけれど、大切な家族とずっと一緒にいられる。それが私には幸せでしか無かった。

でもそんな幸せは、突然終わりを告げる。