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23話 ページ33
王騎はしばらく軽快に走り去った愛しい義娘の後ろ姿を見つめていた。その背が見えなくなってから、騰を呼ぶ。
「騰、貴方にはどう見えましたか？」
「あれ程戦について考えているとは思いませんでした」
騰は未だ闇の奥を見つめたままの王騎の背をじっと見て答えた。騰自身、在瑠がここを訪れたのは単純な興味か、ホームシックにでもなったのだろうと考えていた。だが、在瑠の目は遊びで来たのではないことを物語っていた。今日の戦場で在瑠に何があったのかは分からないが、在瑠は明らかに変わっていた。
「……在瑠は、いつからあんな目をするようになったのでしょうねェ」
王騎は先程とは違い夜空を見上げ、独り言のように呟いた。意志を持った目だった。けれど、それだけではなく、もっと重く深く、彼女の中にあるものを映し出していた。王騎には、それが何か推し量ることはできなかった。だが何故か、在瑠が壊れてしまいそうな気がした。
「くれぐれも、無茶だけは…」
そう口にした願いは、ゆっくりと闇の中に吸い込まれていった。
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rei - あっという間に読み終えてしまうほど面白かったです。素敵な作品をありがとうございました。在瑠さんの成長した姿や桓騎将軍との出会いなど、とても楽しみにしています。 (2月6日 21時) (
レス) @page34 id: 67473be8fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alphecca | 作成日時：2023年3月16日 18時
