spiral-螺旋-14/J ページ30
「松潤!!!!!」
相葉さんが俺の名前を叫んだのと同時、目の前の追手に向かって飛び出して自分の体を躍らせた。
スーツを着た男達に向かってタックルを喰らわせ、そのまま走って逃げる。
「公務執行妨害で逮捕するぞ!!」
背後で男達の怒声が聞こえる。
・
・
公務執行妨害ってことは
公安の連中か。
あいつらさっき内調って叫んでたけど
内閣情報企画室の連中に
逮捕権はないからな
て、ことはニノとリーダーは内調の連中に追い回されてたってことか。
でも、訳わかんねぇ。
なんで内調が俺達を追い回してるんだ?
なんで内調がニノを狙う?
・・・
・・・・・・・
・・・・・・さっきは信じられなかったけど
翔さんが言ってた
『嵐VS国家』
的外れってことでも
なさそうじゃんか・・・
・・・どんな理由があるにせよ
あんな怯えたニノをほっとける訳がない
どういうわけであれ
俺が国につくか
ニノの味方になるか
答えなんてとっくに出てる
・
・
「捕まんねぇよ、バーカ!!」
振り向きざま舌を出して、どこかの居酒屋の裏口にあったゴミ箱を蹴り倒して俺は逃げる。
「待て!!逃がさんぞ!!!」
男達は大声を張り上げて俺を追ってくる。
「クソ!!!」
何だよ
オッサンのくせに足はぇえな
俺だってアクションやったし
舞台だってやってたし
体作ってんのに・・・!
・・職業でリアルに命張ってる連中に
現実では敵わないってことかよ
・
・
追ってくる公安の連中との距離がじわじわと迫ってくる。
路地裏を逃げていてもこのままじゃ捕まる・・・。
そう思った俺は、そのまま路地裏を駆け抜け、広い道へと飛び出した。
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作者名:あさり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/a-ground/
作成日時:2012年3月26日 22時