Heaven`s gate-天国の門-2/N ページ2
鏑木が黙ったのを見てから、小城はさらに続けた。
「ニューチルドレンってのはね、君たちみたいに不思議な力を使う連中のことだよ。
普通の人間が使いきることのない脳の機能を100%フル活用出来る、進化の階段を一つ上った次世代型人類・・・。
それが君達だ。」
「なん・・だよ・・・!!
訳わかんないこと言ってんじゃねぇよ!!!
・・・リーダーに
リーダーにおかしなことしてんじゃねぇだろうな!!!」
オレの態度に小城は不敵な笑いを浮かべる。
「可愛い顔して威勢がいいねぇ。
安心して、彼は今眠ってるだけだから。
大野君の能力についても報告は受けてる。
今から君にベータ波動の照射をするのに、彼の様な能力者がいたんじゃ厄介だからね。」
「・・・二宮さん、今から貴方の能力の完全覚醒の為にベータ波動を照射します。」
無機質な女の声がオレの頭に響いた。
「・・・・何だよ、ソレ。
一体オレに何するつもりだよ!!」
恐怖で体が震えているのがわかる。
「・・・怖い?
体が震えてるよ?
それだけ動揺しちゃうとさすがに心なんて読めないよね?」
オレの様子に小城は嘲笑を浮かべた。
「ベータ波動ってのはね。
簡単に言うと君達ニューチルドレンの脳にしか反応しないある特別な波長のことだ。
ニューチルドレン自体も能力を使用する時発する波動だよ。」
ぼんやりと頭にそら色に輝く目をしてる大野さんの顔が浮かんだ。
そういえば、大野さんが不思議な力を使う時、体から目に見えない何かが噴き上がっているのを感じたっけ・・・。
「この波動を直接ニューチルドレンに照射すると、上手くいけば眠っている能力を覚醒させることが出来るんだよ。」
「二宮君・・・・。
ちょっと気持ち悪い思いをするかもしれないけど、我慢してね♪
・・・・さぁ、麗子ちゃん、type-04にベータ波動の照射を始めよう。」
「えぇ、小城さん。」
「あぁ、ちなみにね、ココで君が名前で呼ばれることはない。
君は今からtype-04だ。
じゃあボク達はあっちで見てるから。」
男が指差した方には四角い大きな窓があって、ガラスの向こうに何人もの白衣を着た連中がオレを凝視していた。
どうやらむこうから色々な機械操作が出来るらしい。
オレがそれを認めた瞬間、何とも言えない感覚が全身に襲った・・・。
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作者名:あさり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/a-ground/
作成日時:2012年3月26日 22時