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藤ヶ谷……？
その瞳が、ついに俺から逸らされる。
そして半歩下がった藤ヶ谷が、下を向いて溜め息を吐く。
俺は行き場を無くした手を力なく握って下ろした。
再び顔を上げた藤ヶ谷の無表情な瞳が、絶対零度の冷たさを宿す。
それは何処か虚ろで。
「…………そういうの、いいから。」
「っ!?」
冷たい音だった。
ひどく冷たくて、それでいて含まれる暗い色。
「もう、違うんだろ……。」
もう、違う────。
ああ、そう……だな……。
俺とオマエの関係は、あの頃とは違う。
権利は無いと、そう言うのか。
そんな泣き腫らした瞳をするオマエを心配する権利さえ、今の俺には無いと……？
力なく下ろした拳に力が入る。
握り締めた拳は震えて、白く色を失っていった。
「っ、……けど、心配くらいっ、……」
「いい……必要ない……。」
「っ!?…………っ……そっか…………。」
もう、何も言えなかった。
今までは態度と視線で示されていたものだった。
けれど、言葉でこれほどまでに示されたのは初めてだった。
これほど明確な、拒絶は─────。
「悪い……俺、代理様に報告あるから行くわ……。」
それだけ言って、藤ヶ谷に背を向けた。
もう、それだけで精一杯だった。
返事は返らない。
────いい……必要ない……
刺さった。
心の一番奥。
やわい所。
幾重にも鍵をかけて、凍らせたはずの場所。
もう、傷付くこともないと思っていた場所。
そこに、ざっくりと刺さった言葉の刃。
代理様の執務室への角を曲がり、背後の気配が消える。
「っ、……」
俺は唇の端を噛んで壁に寄りかかった。
泣かない。
その権利を放棄したのは、俺の方だ。
目を閉じて、波が行き過ぎるのを待つ。
慣れたものだ、こんなのは。
大丈夫。
今更、どうってことない。
握り締めた拳がぶるぶると震えるのを見ないふりをする。
久しぶりに逸らされなかった視線に調子に乗ったんだ。
藤ヶ谷……。
────もう、違うんだろ……。
俺じゃなくて、オマエの気持ちが……もう違うんだろ……。
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流華(プロフ) - 充瑠さん» 充瑠さーん♪お久しぶりでーす♪♪わぉ、ロケ地に行かれたんですか!?羨ましいー( ☆∀☆)私も行きたいなぁ。頑張って更新していきますねー♪ヽ(´▽｀)/ (2018年10月26日 13時) (
レス) id: b5b973b1e3 (このIDを非表示/違反報告)
流華(プロフ) - ここさん» ここさん、こんにちは。コメントありがとうございます♪藤北さん……拗れてまさからね(笑)どうなることか(^_^;)頑張りますので、今後もよろしくお願いいたしまーす(*´∀`)♪ (2018年10月26日 13時) (レス) id: b5b973b1e3 (このIDを非表示/違反報告)
流華(プロフ) - 椿さん» 椿姫……(笑)喜びの舞だったり、机の角で頭ぶつけたりと忙しいな(笑)ああ、卓袱台返しの準備もするんだっけ？(笑) (2018年10月26日 13時) (レス) id: b5b973b1e3 (このIDを非表示/違反報告)
流華(プロフ) - SIZUKUさん» SIZUKUさーん♪♪いつも、ありがとうございますー♪ヽ(´▽｀)/ゆっくり進んでます(笑)そうです、お墓ですよ。あれが、誰のお墓なのか…。ポイントですね、それ(笑)伏線……回収出来るはずです(たぶん/笑) (2018年10月26日 13時) (レス) id: b5b973b1e3 (このIDを非表示/違反報告)
充瑠(プロフ) - 流華さーん！！お久しぶりです。いよいよですね！実はこの夏に、ロケ地に行ってきまして。まだ記憶も鮮明なので、今後が楽しみです＾＾いつまでも待ちますー (2018年10月21日 0時) (レス) id: 5cca4c3768 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流華
| 作成日時：2018年6月8日 11時
