恋をするということ２【緑間真太郎】

ハニー ページ18

翔 「・・え？」





すっごい顔引きつってるけどそんなに珍しい事でしょうか？





you 「すみませんね・・こういう人間も世の中にはいるんですよ」





っていうかさ・・





you 「私・・彼氏いるように見えますか？」





大体の人が私には彼氏がいると思い込んでいる・・





本当に迷惑な話だ。





翔 「まぁ・・そんだけ可愛きゃねぇ。男の１人や２人いるとは思うわなぁ」





お言葉ですが１人で十分だと思います・・





翔 「だーから・・恋恋って言ってたんだ？」





そう言いながらずいっと顔を近づけた。





you 「別にそう言うわけじゃ・・」





確かに・・





ここ最近【恋】について考える事はよくある。





その先に必ず緑間君の顔が浮かぶ事も自覚はしてる。





でもそれが恋なのかまだ分からない・・





you 「恋って一体何なんだろう」





思わず呟いた私に・・





翔 「・・詩人！？」





you 「はいはい・・」





むすっとした私を見て笑った翔さんは・・





翔 「恋なんてさ・・気付いたらしてる・・みたいなもんでしょ？」





気付いたら・・ねぇ。





翔 「で？そう言う相手は見つかりそう？」





you 「・・さぁ」





いつも浮かぶのは１人の顔・・





翔 「じゃあ・・俺候補に入れてよ！？」





・・はぁ？





you 「そういう事簡単に「あれ？翔？」」





今度は誰ですか・・





翔 「おお・・利哉じゃん？」





その相手がチラリと私を見た・・





その瞬間翔さんがすっと私の前に立った。





利哉 「翔・・その子誰？」





見た目翔さんとは正反対。





黒髪で品のいい顔だち。





頭も良さそうだけど・・すっごく冷たそう。





翔 「俺のハニー(笑)だから手出すなよー」





・・ハニーじゃないし！





ってかハニーってなんだ・・





利哉 「そっか・・翔の彼女。初めまして俺は菅野利哉といいます。
こいつと同じ高校に通ってるんだ。宜しくね」





you 「宜しく・・お願いします」





あれ・・？





you 「あのっ！私翔さんの彼女じゃ「利哉・・永田待ってんじゃねーの？」」





遮られた・・





利哉 「あー・・そうだった。お前の姿が見えたから来てみたんだ。じゃあな。
Aちゃんもまた今度」





その姿をじっと見つめていた翔さんは・・





翔 「あいつにあんま関わらないで？ＯＫ？」





そう言って私の頭をポンポンと撫でた。

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