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第百四話 ページ4

A「ほら、体温計持ってきたから熱測って…。」


クロハ「……ん。」


クロハは布団を被さったまま、私が差し出した体温計をベッドからするすると手を出して受け取り、測り出した。


しばらくして、測り終わった体温計を見てみると、それは予想以上の高熱だった。


A「さ、38度6分…。」


深く考えてからクロハにこう言った。


A「とりあえず、明日までは安静にしてなきゃダメだよ。私の部屋も私以外誰も入らないようにするから。」


クロハ「いや…だから俺は…。」


A「……。」


クロハ「…ああ……そうしとく。」


病人だろうと、睨みつけて黙らせるのは良くなかっただろうか。


クロハは予想以上にへこんでいた。


その後は、看病というより付き添わなければいけないため、氷枕を変えたり、部屋にいてクロハの様子を時々伺ったりしながら、本を読んだりと、その繰り返しであったため、特にクロハとも会話する事はなかった。

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作者名:Madicc | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/redwhite/  
作成日時:2014年2月4日 14時

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