Love*3-3 ページ3
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あの電話から、仕事が一緒になることはなくて、
だけど今日は週に1回のレギュラー番組の収録日。
3本まとめて撮るから、朝から夜まで、一緒だ。
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舞台は今日は私は休演日で、
もう一人のマリーが2回公演でスケジュールが組まれてる。
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歩きなれた廊下を歩いて、
いつもと同じ楽屋に入ったら、
ニノとリーダーが既にいた。
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「おはよ」
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いつも通りに声を掛けたら、
ふっ、とこっちを振り返った2人が、
いつもと同じように、おはよう、と返事を返してくれた。
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私の顔を見て、一瞬眉を寄せたリーダーが、
すぐにふにゃん、と目じりを下げて、
ねえA、と私の名前を呼ぶ。
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「ん？なに？」
「来週観に行っていい？」
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荷物を定位置に置きながら首を傾げると、
そんなことを言われた。
一瞬なんのことだろう、と考えて、
ああ、舞台か、と合点がいった。
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「うん、いいよ。ありがとう」
「松潤と行く、」
「そうなの？」
「…かも、」
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んふふ、と楽しそうに笑って
可愛いA見るの楽しみ、と言った。
隣に座ってるニノはちょっと呆れたようにため息をついた後、
俺もスケジュール見ていくから、と笑う。
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うん、と頷く。
メンバーがメンバーの舞台を観に行くなんて、
当たり前のことで。
私だって、行ったことあるし。終わった後は楽屋に行ってちょっと話したりするし。
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周りにいるお客さんだって、
私がいたって取り立て驚いた様子も見せないし、
スタッフさんは、当然のように楽屋まで案内してくれる。
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けど、翔くんはしない。
きっと来ない。
″現場でも話さなくていい″ってことは、
メンバーとしての距離も置く、ってことだ。
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また、嵌っていく思考を引きずり戻して、
来るとき教えてね、と言う。
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来るとき、おしえてね。
来る人にしか、言えない言葉だ。
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