第５話 新しい友情 ページ6
綱手様のお許しも出たし、これで我愛羅達を縛るものは何もない！火影室から一番近い演習場へ我愛羅の腕を引いて、テマリ達の静止の声も聞こえず走った。
「到着！さぁ、我愛羅！砂に乗せて！！」
「ぜぇはぁ…待っ…速い…。っていうか、別に此処に来なくても砂くらい乗れる…」
「あ…」
つい楽しみで何も考えずフルスピードで走ってしまった。テマリ達もまだついてない。流石に飛ばし過ぎた。
「ご、ごめん！！楽しみ過ぎて何も考えてなかった…」
「いや、大丈夫だ。それにしても砂に乗りたいなんて、変わった奴だな」
「なんで！だって空飛べるんだよ！？木の葉を真上から一望してみたいじゃない！！」
「…怖くはないのか、この砂が。少し前までお前らを殺そうとした奴の操る砂なんだぞ」
眉をひそめ、何かを耐えるような顔をする我愛羅に私は思わず吹き出してしまう。
「おい！俺は真剣に…」
「あっはっは！全然怖くない！だってナルトと同じ目をしてるもの！」
その一言に目を見開き硬直する我愛羅。低い背も相まって新しい弟ができたみたいだ。我愛羅の手をとり、包み込む。
「我愛羅のやったことは許される事ではないのかもしれない。でも、その間違えに気づいたなら後は一生懸命頑張るだけ。私、一生懸命頑張る人の事は応援するから！」
にっこりと微笑むと、我愛羅の顔が笑顔と泣き顔が入り交じったように歪む。握りしめられた拳が微かに震えている。
「…ナルトの言っていた通り、本当にお節介でお人好しなんだな」
「え！ナルトそんな事言ってたの！？他に余計な事言ってない！？」
「ハハ…男同士の秘密だ」
「ちょっと！？本当に変な事言ってないよね！？」
ナルトが我愛羅に何を言ったか聞いてもニコニコするだけで答えてくれない。あぁ、恥ずかしい事言ってなきゃいいけど…。
「やっと追いついた…。A！少しは私達の事も考えろ！」
「ヒィー！ごめん！テマリ！」
「まぁまぁ、Aもわざとじゃないじゃん」
「カ"ン"ク"ロ"ー！」
「汚ねえ！！」
「プッ…アハハ！」
声に驚いて見てみると我愛羅が腹を抱えて大笑いしている。その声につられ、みんなで大笑いの合唱が響く。
どれだけ笑っただろうか。そろそろ腹筋がつりそう。いや、もうつってる気がする。
「フフッ、お、なか痛い…」
「あ、あ…私も、限界…プッ」
「…フッ、こんなに笑ったのは初めてだ」
私もこんだけ大笑いするのは久しぶりだ。あの殺伐とした雰囲気が嘘の様。
「あー疲れた！我愛羅！みんなで砂の空中散歩しましょ？」
「あぁ、もちろんだ」
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SC(プロフ) - ミリアさん» ありがとうございます！実はクロスオーバーやトリップは考えた事あるんですよね笑 銀魂にハマった時は銀魂夢主へトリップしたりDQにハマった時は故郷滅ぼされた者同士で合わせたり…。色々ネタ手帳で考えてみますね！！ (2018年4月24日 18時) (
レス) id: 733451eee1 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く面白かったです続きが楽しみですもし今後他の作品を作る予定があったらナルトかサスケ本人♀か姉か妹がワンピースかフェアリーテイルかリボーンとコラボかトリップか転生した作品が読んで見たいです説明が下手ならすみませんこれからも更新頑張ってくださいね (2018年4月20日 16時) (レス) id: 673ec4ec31 (このIDを非表示/違反報告)
SC(プロフ) - ありがとうございます！そう言って頂けるとモチベーション上がります！大学忙しかったりオリジナル難しくて亀更新ですが、途中で投げ出したりはしないですよ！笑 これからも大自然の巫女をよろしくお願いします！ (2018年4月17日 8時) (レス) id: 733451eee1 (このIDを非表示/違反報告)
船長 - 物凄い面白いです続きが気になりますぜひ完結するまで描いてください応援しています頑張ってください (2018年4月5日 10時) (レス) id: 8b9f7d7cc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SC | 作成日時：2018年2月24日 16時
