転校生は婚約者でした 【桃】

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んで、来たのは大きめのショッピングモール。





たまにしか来ないけど、るいに連れてこられる場所といえばここだ。










るい「じゃ、浴衣売り場いくよ」










『はーい』










浴衣選びはさておき、久しぶりのデートだからいっぱい楽しまないとね！





まぁそこまで選ぶのに時間かからないだろうし！









なんて気持ちを込めた適当な返事だった。










しかし










『え……コレ全部浴衣なの？』










目の前に広がる光景に思わず口が開いてしまう。










るい「うん。これだけあればAに合うものが一つくらいあるでしょ」












目の前にはひっろいスペースに大量の浴衣がかけられており、上の方には【浴衣大安売り】と書かれた大きな旗がぶら下げられていた。










『るいさん……これ無理ゲーでは？こんなにあったら見るだけで一日終わるって』










浴衣に群がる人集りに目をぱちぱちさせる。










るい「あー確かに。





んじゃ巻きめで行こ」










そう言うと私達の浴衣選びは始まった。










るい「これは？」

『いや……派手すぎるでしょ！』

るい「えー、これは？」

『うーん……』

るい「だったらこれ」

『私には似合わないんじゃない？』

るい「あー確かに」

『てか適当だよね？』

るい「え？そうだけど」

『開き直ってるし』

るい「だって何でも似合うでしょ。A、可愛いから」










もう……るいが連れてきたのに適当って……










なんて小さくため息をついていると一着の浴衣が目についた。










ん？これは……










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