想い出は笑い声に包まれて ページ20
『あの』
男性「はい……?」
『何故分かったのか、教えて頂けませんか?…………亡くなった理由も含めて……』
男性「……はい、いいですよ」
花束を抱える彼は、どこか嬉しそうだった。
甘いスイートピーの香り漂う中、私は現世の話を聞いた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
男性side
キーンコーンカーンコーン……………
生徒「気をつけー、れーい、ありがとうございましたぁー!」
『「ありがとうございました」』
ここは学校だ。俺は中学校の教師だった。
今受け持っているクラスは、2年生。ふざける男子もいるし、女子も一緒にふざけてることもあって、いじめのない、はっちゃけたおかしなクラスだった。
そしてこの度中学校で、体育大会が開かれることになった。
全校生徒を巻き込んで行う、超絶楽しい一大イベント。
完全に優勝する気でいたから、応援にも力をいれて、クラス全員で話し合い、お守りのようなものまで作った。
正直言って、ここまで気合いを入れているのは、自分のクラスだけだと思う。これはマジで。
そんなこんなで、とうとう体育大会当日となった。
雲一つない快晴。急ピッチだったから、テントも何も無い状態で、青空教室ならぬ、青空大会である。
応援するには少し眩しい日差しは、周りが明るくてもスポットライトに違いなかった。
流れるように着々と競技は進んでいき、最終競技のリレーのゴールテープが切られた。
矢の如く時間は過ぎ、あっという間に体育大会が終わった。
結果は………優勝は出来なかったけど、準優勝だった。
教室に戻ると、全員大盛り上がりで集合写真を撮ろうと、朝に描かれた黒板アートの前に、皆集まって、各々で決めポーズをした。
その時、秋風が教室の窓から吹き抜けて、机に置いてあったプリントを吹き飛ばした。
生徒「ぅあーーーーっ!!」
突然の出来事に生徒は声を上げた。しかも、その瞬間にスマホのタイマーがゼロになり、シャッターが切られた。
カシャッ____
ザワつく生徒の声を後ろに、俺は急いでスマホの写真を確かめた。
『……………っふふははっwwwはっはっははwww』
その写真を見て、思わず吹き出してしまった。俺の笑い声につられて、生徒達が「見せて見せて!」と寄ってきた。
俺はスマホを差し出して一人笑い転げていると、後ろから大きな笑い声がどっと湧き上がった。
生徒「っはははははっ!wwwこれwwヤッバww」
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クルイ - リクエスト、ありがとうございます! (2021年12月2日 18時) (レス) id: 6c77753d41 (このIDを非表示/違反報告)
からちゃ(プロフ) - パトさん» パトさんありがとうございます!なるほどNGワードですか…確認します。期待に応えられるように頑張ります! (2021年5月15日 12時) (レス) id: 1908544fd9 (このIDを非表示/違反報告)
パト(プロフ) - NGワードとかが入っちゃってる感じですかね……? ごめんなさい、コメントしておいて何ですがよく分かりません。この作品、とても好きなので一刻も早く更新が再開できるようになることを願っております! 体調に気を付けて頑張ってください! 応援してます! (2021年5月14日 21時) (レス) id: 8ed95612e3 (このIDを非表示/違反報告)
莉亜(プロフ) - ありがとうございます! (2021年5月14日 18時) (レス) id: 08c098a676 (このIDを非表示/違反報告)
からちゃ(プロフ) - 莉亜さん» 遅くなってすみません!今さらですが、この作品は完全オリジナルなので煮るなり焼くなり好きにしていただいて結構です!早くに返信できなくて本当にすみません、、、 (2021年5月14日 18時) (レス) id: 1908544fd9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:からちゃ x他1人 | 作成日時:2020年9月24日 21時