present(斎藤一) 4 ページ5
「神棚にあげるなど罰が当たる。...温かいうちに飲め。」
もったいないけど、先輩がそういうなら...。
「ありがとうございます!いただきます!」
美味しい。幸せー。なんて思ってたら、また心の声だだ漏れだったみたいで大げさなと先輩に言われたけど、その時の先輩の顔が穏やかで優しい表情をしてて...やっぱ大げさじゃないわ。
先輩と並んで駅までの道を行く。もう空は暗くなってて月がぽっかり浮かんでる。日が暮れるの早くなったな...。
「上りの電車が来る。少し急ぐぞ。」
駅についたら改札を抜けそこで、下りの電車にのる先輩と別れた。電車に乗って考える。...あれ、なんで先輩私が上りの電車って知ってたんだろ?
その日から放課後が楽しみになっていた。先輩は毎日私にミルクティーを買ってくれる。先輩の歌は格段にがよくなって、合唱祭でも先輩のクラスは私のクラスに次いで2位となった。
それから斎藤先輩とは全く会わなくて...クリスマスを前日に控えた終業式。風紀委員長として全校生徒の前で話していた先輩を見て、なんだか自分とは遠い世界に住んでいる人に見えて、寂しいくて気づいたら先輩が歪んでいた。
馬鹿だな。分かってたじゃない。それでもいいって思ってたでしょ?セーターの袖でぐっと涙を拭うと前を向く。
明日はクリスマス!非リア会するんだから!楽しみ楽しみ...虚しいな私。
帰り道に友だち用のクリスマスプレゼントを選んでいたら思ったより時間がたっていて...わ、電車きてる!もう少し...チーン。
わーっ、早く帰って寝ないとサンタさんが来ないのにー!あと40分は電車ないよーっ!
「...サンタさん...?」
ひっ?!斎藤先輩!!
「信じて...いやなんでもない。電車に置いていかれたのだな。」
笑ってる!意地悪!
「先輩こそ、早く向こうのホーム行かないと電車来ちゃいますよ!」
あ。電車来た。ん?先輩、行かないの...?
「先輩電車出ちゃいますよ?走ったら間に合うと思いますが...」
って言っても動く様子がない。友だち待ってるのかもしれない...いや、もしかしたら、彼女さんかも。
「あーあ。暇だな...私本屋さん行ってきますね!」
ここで彼女さんに会うのは大変気まずい。早々退散しておく方が身のためだ。
「待て。...本屋に用事があるのか?」
...別にないですけど...?と答えると。
「...何か食べて帰らないか?いや、親御さんが夕餉を準備して待っているというなら無理は言わぬが...」
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雛月のえる(プロフ) - いえいえw書いて貰うのに急かすのは性に合いませんのでw先に斎藤ようこちゃんさんのリクを優先しても構いませんので!!更新頑張れー (2015年1月13日 15時) (レス) id: b493613181 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 私の方こそありがとうございます〜。いつも楽しみです。♪ (2015年1月13日 8時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
リリーラテ(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» そう言って頂けて嬉しいです!コメントいつもありがとうございます♪ (2015年1月13日 8時) (レス) id: 08492bea53 (このIDを非表示/違反報告)
リリーラテ(プロフ) - 雛月のえるさん» ありがとうございます!どのくらいお時間いただくことになるか分かりませんが、よろしくお願いします!m(_ _)m (2015年1月13日 8時) (レス) id: 08492bea53 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 斎藤さん最高です。 (2015年1月13日 8時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リリーラテ | 作成日時:2014年10月9日 19時