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いつか共に...(土方歳三) 2 ページ24

重い空気のまま宴会が続けられる。


土方も飲めない酒を飲んでいたが、全く酔えない。風に当たりに行こうと立ち上がる。


月は綺麗で風も心地よい。筈なのに...彼女のことが頭から離れず、心の中は靄がかかっている。


少し歩いていって人気のない縁側に腰掛ける。


微かな足音。土方が顔をあげると、先ほどの吉野と呼ばれた太夫が歩いてきていた。彼女も土方に気づいたのか、足をとめ会釈をしたあと、少しの迷いを見せたが近づいてきた。


「さっきはありがとうございます。こないな髪で表を出歩いておりまして、すんまへん。」


「罵倒されてもしかたねぇが、礼や侘びられるようなことはしてねぇよ。」


土方が立ち上がり吉野に近づいていく。


「本当にすまねぇ。」


吉野は微笑み口を開く。


「土方はんが謝られることありまへん。それより宴会の方はよろしいんどすの?」


「別にいい。今日は酔えねぇ...あいつらは俺が酔って風にあたりにいったと思ってるだろうけどな。」


苦笑混じりにいうと、吉野は軽く顔をしかめる。


「土方はんはお酒あまり強うないときぃとりますのに...うちのことやったら気ぃせんでください。」


気にするなと言われても気にしないことは無理だろ...そう思いながら吉野の髪を見つめる。


「土方はん別に飲まれまへんか?お座敷用意しますが...相手も他の娘を...。」


少しの間。月光に照らされた葉の影が二人の足元で揺れている。


「...お前がいい。」


芯の強さを表しているのかのような強い色を含んだ紫眼に捕らえられたみたいに吉野は魅入られていた。はっと我に返り、島原の太夫を取り戻す。


「せやけど...見苦しゅうありまへん?きぃ使ってもらわんでもよろしゅうおすのに。」


困ったように、それでも艶やかな笑みを浮かべ彼女はいう。


「見苦しいわけねぇだろ。...嫌か?お前の髪を切ったやつの酌をするのは...」


彼女は笑う。


「まさか...今準備しますゆえ、こちらへ」

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雛月のえる(プロフ) - いえいえw書いて貰うのに急かすのは性に合いませんのでw先に斎藤ようこちゃんさんのリクを優先しても構いませんので!!更新頑張れー (2015年1月13日 15時) (レス) id: b493613181 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 私の方こそありがとうございます〜。いつも楽しみです。♪ (2015年1月13日 8時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
リリーラテ(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» そう言って頂けて嬉しいです!コメントいつもありがとうございます♪ (2015年1月13日 8時) (レス) id: 08492bea53 (このIDを非表示/違反報告)
リリーラテ(プロフ) - 雛月のえるさん» ありがとうございます!どのくらいお時間いただくことになるか分かりませんが、よろしくお願いします!m(_ _)m (2015年1月13日 8時) (レス) id: 08492bea53 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 斎藤さん最高です。 (2015年1月13日 8時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リリーラテ | 作成日時:2014年10月9日 19時

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