私の奮闘日記(土方歳三) 3 ページ21
放課後。靴紐を結び直していると沖田くんと斎藤くんがやってきた。
「ねぇ前から思ってたんだけど...AちゃんってドM?」
「...違います。」
たぶん。...もしかしたらそうなのかもしれないな。土方先生限定だけど。すると今度は斎藤くんが口を開く。
「A、先ほどの話だが、俺は別に土方先生のことを好いているのではない。俺のは憧れと尊敬だ。」
...へ?
「恋愛じゃないの?」
「断じて違う。よってあんたが俺を敵視する必要はない。応援してやるから、頑張れ。」
なんだ、よかったーっ!てか応援してくれるの?!斎藤くん優しい!斎藤くんにもプレミアムポッキーだな!
「ありがとう!頑張る!...とりあえず10周走ってくるね!」
ふたりに手を振り、軽いストレッチをしてグランドを走りはじめる。
最初の3周くらいは余裕だったんだけど...
うっ。結構きついな、これ。6周目くらいからはほとんど気力だけで走ってた。
頑張れ、頑張れ、私!雪がちらつき始める。鼻先が冷たい。まだあと2周。
「もういい!やめろ!」
...土方先生?
「でもまだ2周...」
「もういい。風邪ひいちまう。」
先生が私の腕を掴む。っ...。先生、手が冷たい...。しかも...
「っ、先生...上着着ないと...ダメっ...じゃないですか...。カッターシャツ...1枚で外...出てくるなんて...。」
「いいから喋んな。息、苦しんだろ?...来い。」
走ってるときは熱かったのに、すぐに熱が冷めて身体が冷たくなってくる。先生と靴箱についたときには歯がガチガチ言っていた。
国語研究室つくと、先生は私にタオルケットをかけソファに座らせ、温かいお茶を出してくれた。でも手が震えてカップ持てない...
「...仕方ねぇな。ほら俺が支えとってやるから飲め。」
カップに添えた私の手を包み込むようにして土方先生の手が重なる。っ...。
「少しはあったまったか?...悪かったな。冬にグランド走れなんて言って。」
そんな...私が悪かったんです!
「今日は車で送ってやるから、休日はしっかり休め。」
え...送ってくれるの?嬉しいけど...
「そんな悪いです!もう大丈夫ですから!」
ってそれから何度も言ったんだけど...結局大人しく送られとけと言われ送ってもらった。心配症で世話焼きなところもあるんだな。
翌月曜日。
「土方先生!金曜日はすみませんでした!これ、お詫びとお礼に...」
廊下ですれ違った土方先生に差し出す。
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雛月のえる(プロフ) - いえいえw書いて貰うのに急かすのは性に合いませんのでw先に斎藤ようこちゃんさんのリクを優先しても構いませんので!!更新頑張れー (2015年1月13日 15時) (レス) id: b493613181 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 私の方こそありがとうございます〜。いつも楽しみです。♪ (2015年1月13日 8時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
リリーラテ(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» そう言って頂けて嬉しいです!コメントいつもありがとうございます♪ (2015年1月13日 8時) (レス) id: 08492bea53 (このIDを非表示/違反報告)
リリーラテ(プロフ) - 雛月のえるさん» ありがとうございます!どのくらいお時間いただくことになるか分かりませんが、よろしくお願いします!m(_ _)m (2015年1月13日 8時) (レス) id: 08492bea53 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 斎藤さん最高です。 (2015年1月13日 8時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リリーラテ | 作成日時:2014年10月9日 19時