私の奮闘日記(土方歳三) 2 ページ20
でも、諦めない。こうなったら...
「斎藤くん!勝負しましょ!土方先生をかけた戦いよ!」
「何故土方先生を?!...解せぬが挑まれた戦い、逃げるは武士の恥。うけてたとう。」
「ちょ、はじめくん!事を面倒くさくしないでよ。...あ。」
ん?てか、なんだろ。さっきから感じるこの殺気...。
「...てめぇら。ふざけてんのか...?何がなんだか知らねぇが、人を賭けに使うんじゃねぇ!!」
土方先生でした。次の授業古典だった!斎藤くんには負けないんだから!
「先生!見てください!ちゃんと予習したんです!バッチリです!」
「な?!先生!俺も予習してきました!」
ぐっ、斎藤くんやるな...。だが負けるわけにはいかぬ、これだけは。この戦いはまだ始まったばかりだからな!
「はじめくん...負けず嫌いなのは知ってるけど...ちょっと来て...」
沖田くんが斎藤くんを連れていった。ま、まさか...沖田くん協力してくれてる?!ありがとう!今度プレミアムポッキー奢ってあげるねっ!
「...土方先生...」
「あ?...良く出来てるな予習。この調子で他の教科も頑張ってくれればもっと上の大学にもいけるんだが。」
ひゃーんっ!先生に褒められた!!うふふっ!
あ、斎藤くん帰ってきた。帰ってくるの早すぎ!
「A!!さっきの勝負の話はなしだ!俺は別に...」
「おい、お前ら席につけ!チャイムが鳴ってんのが聞こえねぇのか!」
斎藤くんが何か言おうとしてたけど、聞けなかった...勝負はなしってどうして?急いで席につく。
教科書を広げると、食い入るように先生を見つめる。...綺麗...。この世のものとは思えないわ。漆黒の髪はさらさら、紫眼もガラス玉みたい。長い指がチョークを持ち、黒板にカツカツ言わせながら美しい文字を生み出していく。惚れ惚れ。
「...じゃあ、主席番号18番。このページを訳せ。...おい休みか?!」
「A!18番お前じゃねぇのか?」
後ろの席の平助くんにつつかれ我に帰る。え、まじ、当たったの?
「てめぇ...俺の授業中に心ここにあらずか。...いい度胸じゃねぇか。放課後グランド10周走ってこい!!」
「土方先生!いくらなんでも女子に10周はねぇだろ。可哀想だ!」
平助くんが抗議してくれてる...でもいいの。
「いえ、走らせていただきます!」
土方先生も驚いたのか、瞠目してたけど、こほんと咳払いし、座れと言って授業を再開させる。先生申し訳ありません!
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雛月のえる(プロフ) - いえいえw書いて貰うのに急かすのは性に合いませんのでw先に斎藤ようこちゃんさんのリクを優先しても構いませんので!!更新頑張れー (2015年1月13日 15時) (レス) id: b493613181 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 私の方こそありがとうございます〜。いつも楽しみです。♪ (2015年1月13日 8時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
リリーラテ(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» そう言って頂けて嬉しいです!コメントいつもありがとうございます♪ (2015年1月13日 8時) (レス) id: 08492bea53 (このIDを非表示/違反報告)
リリーラテ(プロフ) - 雛月のえるさん» ありがとうございます!どのくらいお時間いただくことになるか分かりませんが、よろしくお願いします!m(_ _)m (2015年1月13日 8時) (レス) id: 08492bea53 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 斎藤さん最高です。 (2015年1月13日 8時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リリーラテ | 作成日時:2014年10月9日 19時