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始まり(原田左之助) 2 ページ12

「えっえっ、原田くん追っかけないと!私ほんとどこも悪くないから!」


というと、原田くんは苦笑いを浮かべて、


「そんなに俺と帰りたくねぇのか。…じゃあなんで赤くなったんだ?」


え…どういうこと?


「聞きたいこといっぱいあるような顔してんな。」


ふっと笑われる。


「どうした?」


どれから聞こう?とりあえず…


「原田くんは…女の子にいつもこんなことしてるの?」


「こんなことって?」


「えっと…その…おでこくっつけたり、家に送って帰ったりとか…?」


というとまた苦笑された。


「しねぇよ…気をつけて帰れよって上着貸すくらいで終わりだ。」


それでも十分優しいと思うけど…。


彼は博愛主義者なんだろう。


あんま期待しないに越したことはないな…。


「Aは特別だ。」


え?


「Aは特別。」


思わず彼の顔をまじまじと見てしまった。


琥珀色の瞳に私が映っている。


「好きだ。」


…え。


「今は試しにって軽い気持ちでもいい。俺と付き合ってくれねぇか?」


嘘でしょ?!でも原田くんがそんな嘘つくなんて思えない...。


「…その…ほ、本気でお付き合いさせてください!」


「…いいのか?」


声の出し方を忘れたようにこくこくと頷くと、破顔した彼。普段大人っぽい彼のその笑顔にまたキュンとしてしまった。こんな顔もするんだな…。


「今度の土曜日空いてるか?」


「え、うん。」


慌てて答えると、


「どっか遊びにいかねぇか?」


デートのお誘い…?!


「い、いくいく!!」


噛んだ…。がっつき過ぎるって思われてるかもな…。


でも私の予想に反して、彼は可笑しそうに笑って、優しい声色で言ってくれた。


「んな、焦るな。俺はどこにも逃げねぇから。」


ポンポンと頭を撫でてくる。


っ…さっきから私の心臓バクバクいってる。彼はどこでこんな技術を学んだんだろ。


「行きたいところあるか?」


んー…行きたいところ…。


「水族館いきたいな。どう?」


「決まり…だな?」


にかっと彼が笑う。楽しみで仕方なかった。

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雛月のえる(プロフ) - いえいえw書いて貰うのに急かすのは性に合いませんのでw先に斎藤ようこちゃんさんのリクを優先しても構いませんので!!更新頑張れー (2015年1月13日 15時) (レス) id: b493613181 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 私の方こそありがとうございます〜。いつも楽しみです。♪ (2015年1月13日 8時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
リリーラテ(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» そう言って頂けて嬉しいです!コメントいつもありがとうございます♪ (2015年1月13日 8時) (レス) id: 08492bea53 (このIDを非表示/違反報告)
リリーラテ(プロフ) - 雛月のえるさん» ありがとうございます!どのくらいお時間いただくことになるか分かりませんが、よろしくお願いします!m(_ _)m (2015年1月13日 8時) (レス) id: 08492bea53 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 斎藤さん最高です。 (2015年1月13日 8時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リリーラテ | 作成日時:2014年10月9日 19時

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