理解できない胸のざわつき ページ26
彼女はこれから、新しい人生を歩むべきだ。
ここでなら十分な暮らしができるだろう。
もう、我々と旅する事はない。
「ここにはそなたを助けてくれる者もいる、それにそなたなら何ら不自由無く暮らしていける」
『………』
彼女はなにも言わずに横にいる。
彼女が何を思うのかはわからないが、
これが…最善の選択なはずだ。
「これからはそなたの意思で、自由に生きると良い」
そう言い残して船内へ向かう。
もうそろそろ二人も起きてくる頃だろう……
予想していなかったわけじゃない。
それに、思い出さなくても良いと思ってしまった自分を見損なうでもなく認めてくれた。
でもその先は？
私はあの生活しか知らない。
それでも十分だと思ってしまった。
でも、今の私は彼等の旅には必要ない。
要するに邪魔な存在だ。
いつかこうなることはわかっていたはずだ。
なのになぜこんなにも胸がざわつくのだろう。
なぜあの時、ジーナさんの「あいつらと一緒に居たいのか」という問いに、はいと答えたのだろう。
曖昧な自分自身の心は纏まらない。
ただ心に広がる漠然とした不安。
言われたその言葉に返す言葉も見付からず、
「これからはそなたの意思で、自由に生きると良い」
そう言い残してあの人は戻って行った。
暫くそこで立ち尽くし、自身の心に問いかける。
そんな事をしても、私のこの胸の違和感に答えは出なかった。
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雪ごおり - (☆∀☆)メタ様カッコいいです…w頑張ってください！！ (2020年6月4日 10時) (
レス) id: a181824ba1 (このIDを非表示/違反報告)
渚 - ふくしあさん» 面白い！これだけ長く続くお話は濃いですねー (2019年7月29日 18時) (レス) id: 88dd243b5a (このIDを非表示/違反報告)
ふくしあ(プロフ) - すぴやなさん» ありがとうございます(*´ω｀*) (2018年4月2日 18時) (レス) id: 295c39c500 (このIDを非表示/違反報告)
すぴやな(プロフ) - d(´∀｀*d){ｲｲﾈ (2018年4月2日 17時) (レス) id: 55e82045e4 (このIDを非表示/違反報告)
ふくしあ(プロフ) - みつるんさん» ありがとうございます！そのように言って頂けて嬉しい限りです(*´∀｀)これを糧にこれからも頑張りたいと思います (2018年4月2日 15時) (レス) id: 295c39c500 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふくしあ | 作成日時：2017年10月6日 16時
