酒場3 ページ14
「あれ？もう客が居るのか、酒じぃ」
ふと後ろから声が飛ぶ、酒場に来た客だろう。
外を見れば日は大分傾き、暗闇が町を包もうとしている。
「もうこんな時間かぇ？
こいつらはわしに話を聞きに来たんじゃよ」
5人ほどの男達の視線がこちらへ向く。
「ジーナじゃねぇか、それに若い兄ちゃんとその連れか？
何だ、酒じぃの戦話でも聞きに来たのかい？」
「酒じぃ、今日獲ってきた魚だ。
俺達にも酒じぃの戦話してくれよ」
この老人はとても好かれる人物のようだ、黙って事の流れを見守る。
「むぅ、その話をしていたわけじゃないんじゃがのぉ…」
「では我々は引き上げるとします。話を聞いて頂き感謝します」
おそらくこれ以上の収穫は無いだろう。
「えぇ、兄ちゃん達帰っちゃうの？
二人も旅人でしょ？旅の話聞かせてよ」
「すまないが、私の旅で語れることはそんなに無いだろう」
「そうじゃ、昔話をしている内になにか思い出すかもしれんの。
それにお前さんや、もう少し話していかんかの？」
あまりこの様なところは得意ではないが、少しの可能性を信じてみるのもありかもしれない。
「ジーナ殿、もう少しAを預かっていて貰えないか？」
「あたしは別に良いけど」
『メタナイトさんが残るなら私も残ります、ここに来たのも私のことですし』
しかし、Aをここに居させるのは何だか申し訳ない。
疲れているだろうし休ませてやりたいのだが…
「じゃあ、あたしとAはあっちのテーブルで待ってるから。
Aもお前もそれなら良いだろ？」
Aは少し思案して頷く。
「…わかった」
そしてAとジーナはカウンターから離れたテーブルに移動した。
「安心しろよ、仮面の兄ちゃん。別に俺達その子取ったり何て考えてないから」
気さくに話しかけてきた男に返す。
「まず訂正させてもらうが、この子と私はそういう関係ではないぞ」
「えっ、そうなの？」
「まぁそんなことは良いじゃろお前ら、立ってないで座れや」
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雪ごおり - (☆∀☆)メタ様カッコいいです…w頑張ってください！！ (2020年6月4日 10時) (
レス) id: a181824ba1 (このIDを非表示/違反報告)
渚 - ふくしあさん» 面白い！これだけ長く続くお話は濃いですねー (2019年7月29日 18時) (レス) id: 88dd243b5a (このIDを非表示/違反報告)
ふくしあ(プロフ) - すぴやなさん» ありがとうございます(*´ω｀*) (2018年4月2日 18時) (レス) id: 295c39c500 (このIDを非表示/違反報告)
すぴやな(プロフ) - d(´∀｀*d){ｲｲﾈ (2018年4月2日 17時) (レス) id: 55e82045e4 (このIDを非表示/違反報告)
ふくしあ(プロフ) - みつるんさん» ありがとうございます！そのように言って頂けて嬉しい限りです(*´∀｀)これを糧にこれからも頑張りたいと思います (2018年4月2日 15時) (レス) id: 295c39c500 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふくしあ | 作成日時：2017年10月6日 16時
