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「わぁっ!」

ベッドの脇には知らない少年がいた。

少年は、色素の薄い長い茶髪を後ろで結んでいた。瞳は淡い緑色。白い肌に顔は綺麗に整っていて、横の髪を分けているのは機械の装置みたいなものだ。

いきなり声をかけられたので思わず驚いてしまった。

「………誰?」

「俺は、゛リグオミ゛。よろしくな」

そして、彼は笑った。

「え、あ、うん…」

ー"よろしく"…?この人は一体……

「あの、どうかした?」

「いや、何でも…」

「そう?……」

話すことが何もなくなり、しんと部屋が静まり返る。

そんな中で、そういえば、とふと重要なことを思い出す。

聞いてないことがあった。

「ここは、どこですか?」

私はこの部屋を知らない。

保健室のように見えるが、私の学校の保健室ではない。

私は保健室の常連だったから、どんな部屋だったかくらいは覚えている。

「学校だよ」

「あ、でも私の学校じゃないんです。ここはどこの学校ですか?それにあなたが着ているのは、うちの制服じゃありません」

「ああ、ここは公立梅零(ばいれい)学園だ。」

「……どこですか、それ」

聞いたこともない学校だ。

「ここは、ネバーランド公立の、梅零学園だよ」









「…………は?ね、ネバーランド……?」






「ああ、まだ言ってなかったね」

「?」

「ここは、ネバーランド。ここには学校がある。そして、なりたかった自分になり、叶えたいと思っていた『夢』を実現させられる……そんな世界だよ」

「…?あ、あの、一体……?」

「君は元いた世界から、全く違う別の世界に来てしまったんだ」

「……私、こんなとこに来た記憶なんてないんですが」

「ははっ、そりゃそうだよ…誰でも来れるって訳でもないし、来たいと思って来る所でもないからね…」

「は、はぁ……」

「まぁ今はなんとなくしか分からなくても、ここで暮らしてく間に色々分かってくると思うよ」

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菜波(プロフ) - 初めてオリジナル見ました!とっても面白いです(^^)d更新頑張ってください!! (2013年5月27日 20時) (レス) id: 581295fc3e (このIDを非表示/違反報告)
桜蝶姫(プロフ) - 面白いっす!!自分だったらきっとここまで書かないでしょうw (2013年5月24日 20時) (レス) id: 6b7ce34b11 (このIDを非表示/違反報告)
*りぃむ*@Natsumi(プロフ) - 凄いです、とても面白いです(´`*)ここまで良くかけると尊敬しますwこれからも頑張ってください、続き楽しみに待ってます* (2013年5月23日 23時) (携帯から) (レス) id: 5bbbbd63fc (このIDを非表示/違反報告)
メイプル・コルグエフ(プロフ) - オリジナルでここまで書けるなんて凄いです!がんばってください!! (2013年5月23日 18時) (レス) id: 6725dd056b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:cry | 作成日時:2013年4月8日 22時

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