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___昼休み___



『(一気にどっと疲れた……)』




ぐったりとしながらAは大きなため息を吐いた




『(今日のお昼は……ゼリー飲料でも買お)』





そう言って重たい体を無理矢理起こして,Aは感覚で机を避けながら教室を出た





『(うわぁ……教室出るだけでこんなにも疲れるとは)』




_____________________


『(まさかの商品の配置変更……)』




マジでツイてないな糞が




全部がぼやけて見える,道のりとかだったら壁を触りながらやら記憶に頼るやらで何とかなるけど商品は流石に無理だわ




『(マジで何処にあるんだよ,ゼリー飲料……あぁ,なんかもういいや)』





今日のご飯は食べなくてもいいかな





そして遂に諦めたAはこの場から離れようとした





「なぁ,探してるのってこれ?」





すると後ろから声をかけられた





『えっと……あ,多分それです』




「だよな?いやぁ,お前いっつもこのゼリー飲料しか買ってないからこれかなぁと思ってさ」





『わざわざありがとうございます,衣更さん』




この髪の毛の色と声は間違いない,trickstarの衣更だ




「いいっていいって,ほらよ」





ポン,と差し出されたゼリー飲料を受け取ってAは1000円札で会計を済ませた





『本当に助かりました,私ほんとに視力が悪いもので……』





衣「にしてもあんな近くでも商品名が見れないのは重症だぞ,お前って視力どれぐらい?」





『0.02』





衣「ダメじゃねぇか」





『いやいや,もうこんな景色になれたので大丈夫ですy』





ツルッ!





『ッ〜〜〜〜〜〜!!』





見事なフラグ回収といったところか,Aはきれいに階段からすべり落ちた





衣「ちょ,お前大丈夫!?」





『……死ぬこと以外はかすり傷ですので大丈夫です…』





衣「もうお前は1日中教室から動くんじゃねぇ!お前はマジで死ぬぞ!」





その日,衣更の声が校内に響いた





『(体クソイテェ……ていうかこれ1歩下手すれば頭から落ちて死ぬんでたんじゃね?そっちの方がありがたかったんだけど…………)』





周りからは何とも言えない鋭い目線を向けられ,その不愉快感に耐えきれなくなったAは痛む体を無理矢理起こして早足で自分の教室に戻った




後ろからは衣更が呼び止める声が聞こえるが許せ,そこの居心地が非常に悪い






『(嗚呼,早く卒業したい)』

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氷菜(プロフ) - もう。ほんとに…好きです。 (2022年6月28日 22時) (レス) @page45 id: 8b044b97dc (このIDを非表示/違反報告)
来夢(プロフ) - とっても読みたかった感じの作品で一気に読んでしまいました。無理のないように、更新頑張ってください。更新楽しみに待ってます。 (2022年6月7日 17時) (レス) @page3 id: ddf2d23ccd (このIDを非表示/違反報告)
珀琥(プロフ) - 一気に読める素敵な作品でした!こういうタイプの夢主ちゃんの小説読むのすごい好きです。更新大変かとは思いますが、頑張ってください!応援してます! (2022年5月23日 23時) (レス) @page34 id: 8db741d522 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨曇り侑 | 作成日時:2022年4月18日 21時

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