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ページ40

『(うぅっ……やっと終わった……)』




ふらふらとしながらたくさんの書類を持って職員室へと向かうA





丁度3徹めで作った企画書であり,その為かAもいつもよりも生気のない顔をしていた





モデルになったとはいえ,すぐに状況は変わらないのである






『(何回も誤字脱字のミスは確認したし,企画内容もきっと大丈夫!……なはずだといいが……)』





マイナス思考になりながらも歩いていると,ちょうど隣の窓から風が舞う





『ぅわっ………ってあれ?』




さっきまで見ていた企画書の紙じゃない……?まさか,!




ばっ!と横を振り向くとそこには1枚ひらひらと思う企画書が窓の外から出ていた




『(おいおいおい、あれは企画書の中でもかなり重要な1枚だぞ!?)』





徹夜明け




今までの苦労




あんなにミス確認して短い命を削ってやったのにまた怒られる





そんな考えがAの頭を埋め尽くす





何を血迷ったのか,Aは___





『すみません,少しだけでいいからこれ持って下さい!』





「むむっ!?」





紫髪のポニーテールの青年に大量の書類を渡す





そして





『(この距離ならギリ!)』





窓から身を乗り出して企画書を掴んだのだ





『(よかった,)』




安心するのもつかの間




Aの体は重力に従って下へと向かう




『(あ,終わったわこれ)』





そう思ったその時





「危ない!!」





『っ,!』





誰かに腰を掴まれる感覚がする





『ぁ,』




ハッと我に帰ったときには眼鏡だけが重力に従って落ちていった




『(あれ……?此処,こんなに高かったっけ…?)』





ひゅっ,と息を漏らしながら額に伝ってゆく冷や汗を垂らしながらAは顔を青くした





『こりゃあと少しで死んでたわ……』





ボソッとそう呟きながらAはひきつった笑いをこぼした





_____________________


『その……わざわざありがとうございました』




「嗚呼,当たり前のことをしただけだ。」





「にしても危なすぎる!企画書1枚のために窓から飛び降りるやつなんぞはじめて見たのである!」





『でしょうね』




そう言いながらきまり悪そうに前を見るとそこには隣のクラスの神崎颯馬と乙狩アドニスが立っている





『(いくら企画書の為とはいえ……でももう一度徹夜するのは勘弁だったし……)』





心の中で言い訳をしながらAはそっと視線を逸した

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氷菜(プロフ) - もう。ほんとに…好きです。 (2022年6月28日 22時) (レス) @page45 id: 8b044b97dc (このIDを非表示/違反報告)
来夢(プロフ) - とっても読みたかった感じの作品で一気に読んでしまいました。無理のないように、更新頑張ってください。更新楽しみに待ってます。 (2022年6月7日 17時) (レス) @page3 id: ddf2d23ccd (このIDを非表示/違反報告)
珀琥(プロフ) - 一気に読める素敵な作品でした!こういうタイプの夢主ちゃんの小説読むのすごい好きです。更新大変かとは思いますが、頑張ってください!応援してます! (2022年5月23日 23時) (レス) @page34 id: 8db741d522 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨曇り侑 | 作成日時:2022年4月18日 21時

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