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『うぅ……キツゥ……』




ハンカチで口元を抑えながらよろよろとレッスン室へ戻る





『(まだ何処か痛いし動きたくないけど流石に1年生のプロデュースのすっぽかしは内申点に響く…)』




頭でぐるぐると考えながらAはふぅ,と息を吐く





『(小鳥遊は二年,村雨は三年かぁ……はぁ……もうダメだ)』





もういろんな意味であの2人には敵わない気がする




あの脳内お花畑野郎の村雨よりも下だと言うのは死ぬほど屈辱的だが……あっちの方が男どもはよりやすいからな




『(まぁそれが社会でやっていけるかは知らんけど)』




テクテクと歩きながらAは考える





『はぁ……しんど』





__________________________


『……………………』




やはり1年生でもアイドルはアイドルだな,とAは思う




目に映るはキラキラとしたオーラを出しながら踊る後輩たち




その眩しさに若干目が潰れそうになりながらAはじっとグループを回って行った




『(うわぁ,あのピンクと同じような女顔)』




すると目に止まったのは水色の髪の毛の,可愛らしい顔をした生徒





『(確か此奴はRa*bitsの………ていうか,)』




此奴の動き,もう少し外側に向けたほうがいいな




そう言いたくても肺が痛くて声が出ない




数秒考えたあと,Aはそろりと彼の後ろに立った





「うひゃ⁉︎ふぇ,う,雲類鷲…先輩……?」




『…………』




そして無言で彼の腕を掴み,そっと彼の体を外側に向ける




「あ,もっと動きを外側に向けろってことですか?」





『…………そういうこと』




ようやく肺の痛みが治まり,Aは声を出した





『すみませんね,突然体に触ってしまって……ちょっと喉の調子が悪くて一時的に声が出なくなってしまい』





「あぁ,そういう事でしたか!喉,大丈夫ですか?」





『大した事じゃありませんよ』





そう言って笑顔を作るA





『でもわざわざご心配くださり本当にありがとうございます




紫乃さん』





創「体調悪そうな人を心配するのは当たり前です!」





青いサラサラな髪の毛を揺らしながらそう笑う紫乃創




『(わぁ……いい子すぎて怖い,将来高い壺を買わされそう…)』




そして思ったよりもいい子すぎて驚くA





「おい創,そこで何を………ってあぁ!!やっぱり!」





すると隣で明るい茶髪の生徒が驚いたような顔をした

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氷菜(プロフ) - もう。ほんとに…好きです。 (2022年6月28日 22時) (レス) @page45 id: 8b044b97dc (このIDを非表示/違反報告)
来夢(プロフ) - とっても読みたかった感じの作品で一気に読んでしまいました。無理のないように、更新頑張ってください。更新楽しみに待ってます。 (2022年6月7日 17時) (レス) @page3 id: ddf2d23ccd (このIDを非表示/違反報告)
珀琥(プロフ) - 一気に読める素敵な作品でした!こういうタイプの夢主ちゃんの小説読むのすごい好きです。更新大変かとは思いますが、頑張ってください!応援してます! (2022年5月23日 23時) (レス) @page34 id: 8db741d522 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨曇り侑 | 作成日時:2022年4月18日 21時

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