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その時
莉「あ,Aちゃん!」
あ「あ,こんにちは」ペコリ
最悪のタイミングでAが今1番会いたくない相手だった
『…………………』
Aはゆっくりと何の表情も変えずに後ろを振り返る
『あ,諸悪の根源が一匹混じってる……』ボソッ
誰にも聞こえない声でそうつぶやきながらAはやれやれと思い腰を上げながら2人に近づき,失礼とは思っても立つ気力がないAは壁にもたれる
『で,一体何ですか…?』
あ「明後日に学年ごとの合同練習があるの,だから誰が何年生のプロデュースにつくかを相談しておこうかなって…」
『嗚呼……そうですか…』
眠そうにコテン,と頭も壁に預けるAは非常に色っぽく
あ「へ//」ドキッ
『なんです?話を続けてください,眠い…』
あ「え?あぁ,ご,ごめんね⁉︎(髪の毛サラサラ…肌白…まつ毛長っ…隈があるのになんか綺麗……色気がすごいなぁ…)」
女であるあんずも魅力してしまった
あ「で,雲類鷲さんには希望があるかな〜って……」
『1年生以外ならどっちでもいい……』
莉「Aちゃんひっどーい!!1年生たちはみんないい子なんだからね!」
『…………はぁ』
莉瑠花の高い声に顔を顰めながらAは軽いため息を吐く
『(餓鬼共のプロデュースなんて死んでも嫌だ……)』
あ「じゃあ話し合いで決めよっか」
其処からのAの記憶はもう途絶えた
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あ「り,莉瑠花ちゃん……雲類鷲さんは1年生は…」
莉「ダメッ!勘違いしたまま1年生たちを嫌うのはだめだよ!」
あ「えぇ……で,でも……」
この会話でAは一旦正気に戻る
莉「とりあえずこれで決まりだからね!じゃーねー!」
あ「あ,ちょ,ちょっと!」
気づいた頃には2人は自教室へと戻っていった
『んぁ……なんだこの資料……』
目を擦りながらいつの間にか持っていた資料に目を通す
其処には“夢ノ咲学院学年別合同練習(一年)”と書かれてあった
『ん?一年?』
数秒後,Aはこの原因が分かり始めた
『(あんのクソアマがぁ……!!)』
ギリッ…と歯を食いしばるとAは自分の爪を噛み始めた
み「あっかーん!!噛むなら爪じゃなくてあめちゃんにしとき!」
『んぐっ!』
みかに葡萄味の飴を口に入れられ,少し落ち着いた
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氷菜(プロフ) - もう。ほんとに…好きです。 (2022年6月28日 22時) (レス) @page45 id: 8b044b97dc (このIDを非表示/違反報告)
来夢(プロフ) - とっても読みたかった感じの作品で一気に読んでしまいました。無理のないように、更新頑張ってください。更新楽しみに待ってます。 (2022年6月7日 17時) (レス) @page3 id: ddf2d23ccd (このIDを非表示/違反報告)
珀琥(プロフ) - 一気に読める素敵な作品でした!こういうタイプの夢主ちゃんの小説読むのすごい好きです。更新大変かとは思いますが、頑張ってください!応援してます! (2022年5月23日 23時) (レス) @page34 id: 8db741d522 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨曇り侑 | 作成日時:2022年4月18日 21時