don't love29 ページ30
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ヒ「いい?万丈さん。このことはぜーったいにお兄ちゃんに内緒だからね?」
万「…い、いいのか?本当に」
ヒ「いいの!これはお姉ちゃんのためなんだから」
側で聞こえる会話に、罪悪感を覚えた。
ヒナミちゃんに半ばゴリ押しされてる…
万丈さん。
なんだかこんな形で巻き込んでしまうとは、申し訳ない。
………この人も、グールなんだろうか
そんな風には見えないんだけど…
貴「あっ、あの…」
万「ん?」
貴「あっ…えと…その」
あ、う…
万丈さんて、目付き怖い…っ。
私がどもどもとしていると、察したのかヒナミちゃんが
ヒ「大丈夫だよ。万丈さんこう見えてヘタレだから」
貴「へっ」
万「ちょ!おい!ヒナちゃん!!」
鳥籠の中のインコも、「ヘタレっヘタレっ」と羽をばたつかせている。
………なんか万丈さん…不憫?
貴「あ、えっと…すみません。その…なんていうか、万丈さんも……ぐー、る…なんですか?」
言い終えると、どっと疲れが押し寄せてきた。
デリカシーなかったかな
失礼だったかな
しどろもどろしながら様子を伺うと、万丈さんは平然とした顔で
万「おう」
と答えた。
あ…爽やかだ
貴「そっ、そうなんですか…すみません、失礼なこと」
ペコっと腰を曲げると、急にヒナミちゃんに袖を引っ張られた。
ヒ「早くしないと!お兄ちゃん帰ってくるまであと3時間しかないんだから!」
そう言うと、ウィッグとサングラスを持って、
玄関へ駆けて行った。
………ヒナミちゃん
そっちの方が
目立ちませんか………
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さくら - やば (2019年5月22日 4時) (レス) id: fba2db2f98 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - ピエロさんさん» 天使ですか!嬉しいです…寛大な心をお持ちの天使様のために!!!(( (2016年1月24日 8時) (レス) id: 99758c160f (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - ルカさん» 有難うございます!闇カネキチはツンデレであることを望みますが…ヤンデレもいい!!!!頑張ります! (2016年1月24日 8時) (レス) id: 99758c160f (このIDを非表示/違反報告)
ピエロさん(プロフ) - 駿浬さんの作品とっても、楽しみです!駿浬さんのペースで頑張って下さい(((o(*゚▽゚*)o))) (2016年1月24日 1時) (レス) id: 2d848995f7 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - 闇カネキくんめっちゃ楽しみです!応援しています!!! (2016年1月23日 21時) (レス) id: afde7ff475 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:駿浬 | 作成日時:2015年3月23日 20時