深く不覚、愛して【東京喰種】

don't love21 ページ22

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あの後逆上せて気を失ってしまったAさんに、





暖かいミルクを作った。





まだ彼女は寝ているけど、起きたら飲んでもらおう。





自室のドアを開けて




ベッドに目を向ける。







カ「あ、起きました？」





貴「う、ん…」





まだ眠たそうに瞼を擦り、




若干、重たい瞬きをした。





クルクルとした可愛らしい瞳が、




朧げに揺れている。







_________可愛い。








カ「もう朝ですよ。お腹空いたでしょ？」




ミルク、いりますか？と差し出すと、小さな手がこちらに伸びてきた。





カ「一晩、ずーっと気を失ってたんですよ」






そう言うと、彼女の顔が強張る。




思わず、首を傾げた。






貴「や、やっぱり夢じゃなかったんだ」






彼女の顔に熱が集まる。





瞳も、熱を帯びた。







…あれ




こんな顔、初めてだよね






胸がざわざわと騒々しく




揺らめく。







ふと、手を伸ばして



未だに赤い、彼女の頬に触れると






貴「…！？」






更に増す、赤み。







鳥肌が立った瞬間だった。








我慢




我慢







頬が




熱い




いや、気のせい




絶対に







カ「……Aさん」






でも、少しだけ





期待してしまう









貴「な、なに_____、んっ」






あれ、





抵抗しない





何、そのとろけた顔






ダメだ





顔が熱い







Aさんが僕を愛してるのは




知ってる




けどこれは違う





ああ、甘酸っぱい








それは、Aさんの唇だけじゃない。








いつもより長いキス。





苦しそうな彼女の表情がたまらない。






















今まで感じていたものが愛なら






これは








恋と呼ぶべきだ








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