06.会いたい ページ6
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昨日は少ししか時間なかったけど、よく眠れた。
おかげですっかりご機嫌な私。
流星群を見たことも、御幸に話したい。
私は少し早めに青道に来て、ベンチにもたれかかって座っていた。
まだ朝練まで時間がある。
私はいつ御幸が来てもいいように、
携帯の写真の中から昨日の流星群の写真を探した。
「あったあった…」
写真を見つけて、私はにんまりと笑う。
流れる星だけを撮った写真、
お兄ちゃんと星をバックに撮った写真。
「御幸、早く来ないかな」
青心寮の方を見てみたけど、さすがに早すぎたのか、誰もいない。
でもきっと、御幸は1番にくるだろう。
最近は1年生に先を越されているけど、
御幸は誰よりも練習熱心だから。
朝が弱いのも知ってるけど、私は待とうと思った。
「ああ！降谷！俺より先に行くんじゃねえ！」
「だって遅いじゃん」
「栄純くんも降谷くんもやめなよ…怪我するよ…」
グローブが入った巾着をいじったりして、時間をやり過ごしていると、
きっと1年生の3人だろう、こちらにやってきた。
沢村くんが1番最初に私を見つけて叫ぶ。
本音言うと、御幸がよかった。
「おはようございます！A先輩！」
そのままダッシュで階段を駆け下りてくる沢村くんを、
降谷くんがさりげなく抜かしていった。
どっちが先に来ようと、2人ともスピードが速い。
すごい勢いで私に向かってきた。
私は、やっぱり御幸がよかったと強く思った。
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