【カゲプロ】私の瞳に映るのは【カノ】

第三十四話 良いよ ページ36

『………っ…』


夢から覚めると自分のベッドにいた


何の夢を見てたんだっけ…とても大切な夢だった気がするのに


太股の辺りが重いと思って見れば、修哉がスヤスヤと寝ていた


すごく気持ち良さそう


「カノ…？」


起きていないのを確認して顔に触れてみる。羨ましいほど綺麗な肌


サラサラな髪


無防備な君にそっとキスをする。深い深いキスだ。普段はできないな、こんなこと


だって私はいつも貴方を嫌いって突き放しているからね


こんなにも愛してるのに


この恋が実ることはない。私が自分の気持ちを認めない限り


カ「…A……？」


開いた瞳の奥に映るのは私


お姉ちゃんじゃなくて、ちゃんと私自身が映ってる。そんな当たり前のことが嬉しかった


カ「目、覚ましたんだ…」

『うん……』


沈黙が流れる


貴方に話すことはない。そんな目で見下ろせば、君は優しく笑った


カ「余裕のない顔」

「…っ！……うるさいな…」


ちゃんと冷たい目をしてたつもりだったのになぁ…駄目だったか


カ「ねぇA。好きだよ、大好き。愛してる。僕と……

付き合ってくれませんか？」


突き放しても、突き放しても君がそうやって私を見つめるから断れない


もう一方通行の恋はしなくても良いのかな……もう、両思いになっても良いのかな…


『良いの？』

カ「良いよ」

『良いの……？』


目元が熱くなるのを感じる


『良いの？本当に私で…』

カ「良いよ。Aが良いんだ。他の人じゃ駄目だよ」


頬を涙が伝った

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何か良い雰囲気なので、そろそろ終わらせようと思います！
本当は長い話にしようと思っていましたが、この際無視です無視

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