402話 最強でいて ページ24
黄瀬「もらって来たっスよ〜!」
1回戦目は俺が帝光の方に入り、「やっぱり味方としても戦いたい」という大我に答えて2回戦目は誠凛に入った。
その試合中に涼太が「いいこと思いついたっス!」というから何かと思ったらどうやら俺と1on1をしたいらしい。
いつもは止める役割の征十郎が変にノり、「せっかくなら第1体育館でやりませんか?」と言うのを聞いて涼太が職員室に走り出したのが2分前。
その間に俺たちは誠凛に「第4体育館は好きに使っていいよ」と言って使い慣れた第1体育館に入った。
湊「懐かしい…。」
A「な。いろいろと思い出す。」
青峰「早くやろうぜ。」
未だに掲げられている百戦百勝の赤い旗を見上げる。
俺たちを常に導いてくれた4字。
大輝に呼ばれてそっちを見ると、大輝はすでに1on1の体勢に入っていた。
黄瀬「いいっスか!?1回勝負っスからね!」
青峰「分かってるよ!うるせぇなキンキンキンキン。んじゃ…行くぞ。」
A「待て…ゾーンはずるくね?」
スッとゾーンに入った大輝に続いて俺も入る。
先に大輝がオフェンスで俺はディフェンス。
全員が俺たちを痛いぐらい見ているのがわかる。
大輝はさすがってところで一気に俺を抜く。
それに追いついてもターンで交わされ、一気にダンクを決められた。
A「早すぎるわ…。」
青峰「次…!」
逆に俺がオフェンスの番。
低く、速く…!
大輝を揺さぶってもこいつは付いて来る。
一回立て直さなきゃな…。
なんとかゴール下まで行くと、さっきのシルバーを俺が避けた時の構図になる。
一瞬見えた大輝の顔はすごく笑顔だった。
そしてさっきと同じように、避けてダンクを決める。
黄瀬「次俺いいっスか!?」
A「ちょっと待て…。やるからちゃんと…!」
汗を拭いている大輝に近づいて話をする。
A「大輝、バスケは好きか?」
青峰「あ"?あぁ…好きだな。」
A「よかった。大輝。これからもお前は俺にとって最強でいてくれ。」
青峰「おう。」
少し恥ずかしいのか、そっぽを向く大輝の頭を撫でると涼太が近づいてきた。
さっきまで戦ってガス欠状態だったのにもう復活したらしくて俺の前でアップを始めてる。
A「うっし、来い!」
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作者名:雪 | 作成日時:2020年3月21日 2時