~チョロ松がカラ松を養う話~【続き】

57、看病 ページ7

チ「どうせなら、
　 母さんに来てもらいたかった…」

お「文句言うなよー
　 せっかく来てやったんだから。」

ト「まぁ ボクたちも少し騒ぎ過ぎたね。」

一「『少し』じゃないと思うけど…」

十「りんごココに置いとくよ！」

お「さぁ、帰るか。」

チ「えっ！帰ってくれるの？」

カ「嬉しそうだな。」

お「なら、俺だけ残ろうかな？」

ト「ならボクたち帰るね。」

一「お大事に…」

十「バイバイ！」

バタンッ

チ「何でおそ松兄さん帰らないの？」

お「弟が心配だからなぁ」

チ「なら、僕は寝るから
　 静かにしててよね。」

お「おうよっ」

カ「おそ松は朝食は食べたのか？」

お「いんや、まだ食ってねーよ。」

カ「チョロ松の分のパン、
　 焼いてしまったから食うか？
　 目玉焼きもあるぞ」

お「なら、遠慮なくいただきますっ」

チ「…」

カ「寝たんだな。」

お「可愛い寝顔してんのな。
　 いじめたくなるわー」

カ「兄貴は本当に弟思いだな。」

お「ん？そうか」

カ「そうやって誤魔化して、
　 心配で来たんだよな。
　 兄貴がそういう人だって
　 オレは知ってるから。」

お「なんだよっ 急に…
　 お前だってそうだろう？
　 いつも皆の事かばってさ…
　 昔から俺達の誰かが怒られる時に
　 何もしていないのに自ら庇って
　 一緒に怒られてくれてたの
　 知ってるんだぞ！」

カ「よく見てるんだな」

お「長男様をなめんなよ」

カ「ハハッ そうだな。」

チ「…どうしたの？」

カ「起こしてしまったか」

チ「うんん、喉がかわいたの。」

カ「なら、オレが持ってきてやるから
　 待っててくれ」

ﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀｯ

チ「うん。」

お「面倒見いいなぁ
　 昔からアイツはさぁ」

チ「だからこれでもカラ松兄さんの事
　 少しは頼ってるんだよね。
　 僕も、皆も。」

お「そうだな。愛されてんだなぁ
　 俺達もアイツも、さ」

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