◇第１７話◆ ページ18
鬼鮫「…勢いで殺してしまいましたが、大丈夫でしたかねぇ」
イタチ「おまえのやり方は乱雑すぎる」
鞍部の血まみれの死体を淡々とした眼差しで見下ろして、イタチは苦々しく言った。
鬼鮫「…そうですか。それより、この方たちはあの人柱力を連れ戻しに来たんですかね？」
イタチ「…恐らくな。もしかしたら、様子を見に来ただけかもしれない…」
イタチはくるりと背を向けた。
イタチ「戻るぞ。長居はできない」
鬼鮫「イタチさんは真面目ですね。せっかくあのリーダーから憩いを与えられたというのに…」
イタチ「この人たちの仲間が近くにいて、連絡を取り合っている可能性があるかもしれない。増援を呼ばれて、さらにアジトを特定されればそれこそ我々に汚点になる」
そう言って足を動かすイタチの背中を、鬼鮫はじっと見つめていた。
☆・.*。
限界だ。
やはり、私はここにいてはいけない。
私がいれば、皆が傷つく。
消えてしまう……っ。
さようなら、クシナ……。
さようなら、ミナト……。
あなたたちは、私のなにより大切な人たちでした。
☆・.*。
コンコン、と部屋にノックが響く。
綱手「誰だ」
ヤマト「失礼します」
シズネははっと顔を上げた。
綱手「…やはりダメだったか？」
綱手の冷静な声に、ヤマトは唇を噛み、やりきれなさそうな表情で頷いた。
シズネも、眉をハの字に下げた。
綱手「…相手はあのＳ級犯罪者の団体だ。そう簡単に事が運ぶとは思わない、暗部のやつらには悪いが…」
ヤマト「…綱手様」
ヤマトは困惑したように言った。
ヤマト「これは私の提案なのですが…第七班を向かわせるのは…」
シズネ「え…!?」
綱手「…」
綱手の目が鋭くヤマトを捉える。
綱手「…ナルトを行かせるつもりか」
ヤマト「…彼は誰よりAを想っていて、誰よりも深く傷ついています。…Aが暁に捕らえられているということを知れば…」
綱手「…」
シズネ「そんな、危険です！大体、ナルトくんは九尾の人柱力なんですよ!?なのに…！」
綱手「わかった。ここに連れて来い」
シズネ「綱手様！」
ヤマトも目を見開く。まさか承諾するとは思っていなかったのだ。
綱手「実はね、あたしも…ナルトにAを助けてあげてほしいって思ってたんだ」
綱手は、目を細めてかすかに笑みを浮かべた。
綱手「Aを助けられるのは…同じ心の傷を持つアイツだけだ」
.
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ヒカリ - この小説すごく続きぐ気になります。頑張って下さい (2015年3月2日 18時) (
レス) id: afd4375f65 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎりん - ラビさん» ありがとう^^ (2013年11月12日 6時) (レス) id: 4b255320f4 (このIDを非表示/違反報告)
ラビ(プロフ) - もし、何か小説書いたら教えてください。私が最初の読者になりますよ＾＾ (2013年11月10日 20時) (レス) id: 18bffa24f1 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎりん - ラビさん» 見ても何にもないですよ。それに時間の無駄ですよww (2013年11月10日 19時) (レス) id: 4b255320f4 (このIDを非表示/違反報告)
ラビ(プロフ) - そうだったんですか・・・見て見たかったです＾＾ (2013年11月10日 18時) (レス) id: 18bffa24f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルナ | 作成日時：2013年9月22日 20時
