実は土方十四郎の妹です。

局長の考え ページ8

ASaid


兄さんが局長と話てくるって言ってたから

外で待っている。

なんかスゴくうるさいけど大丈夫かな？

やっぱり急に来てしまって迷惑かな…

考えていたら…

土方)A入れ。

呼ばれた…！

やはり追い出されてしまうのか…

どっちだ…。少なくとも居れる可能性の方が低い。

｢はい｣

返事をし深呼吸をしてゆっくり中へ入った。

見ると中には男が二人いた。

1人は体格がよく…あ。ゴリラだ。ゴリラが似ている。

もう1人は…茶髪で目が大きい人だ。

なんか男じゃなくて女の子みたい。

A｢初めまして。土方十四郎の妹の土方Aです。以後お見知り置きを｣

お辞儀をして兄さんを見た。

微笑みながら頷いてくれた。

良かった。ということだろうか。

少しホッとして再び顔を2人に戻す。

2人はジロジロ私のことを見ていた。

なんだか隅から隅まで見られているような感じで嫌だった。

まるで本当に土方十四郎の妹かを調べるように。

その時、茶髪の男が口を開いた。

？)あんた本当に土方さんの妹ですかィ？

…！！ストレートに言われた。

A｢はい。そうです｣

こたえたが少し声が震えたかもしれない。

兄妹関係を否定されたように感じてしまい…

嫌だった。段々コイツが嫌いになっていきそうだ。

？)本当ですかィ？信じれねぇや。土方さんの妹が
こんなに綺麗だなんてありえねぇやィ。

…へ？

土方)おい、総悟！！どういう意味だ！！

沖田)どういう意味ってそのまんまの意味でさァ。

土方)んだと！ゴラァ！！！

…あんな兄さん初めてみた。

しかも綺麗って…。

褒められたのかな…？

ポカンとして兄さんと茶髪の男の喧嘩を見てると

？)コラコラ！やめなさい！喧嘩は！
…君がトシの妹さん？

…ゴリラに似ている男が話しかけてきた。

笑顔で話かけてくれたから少し喋りやすく感じる。

A｢そうです。兄さんを探して江戸まで来ました。｣

？)そうなんだねー。わざわざ武州から江戸まで…
1人で？？

A｢はい。兄さんを探すために…｣

？)どうして1人で？？

…質問が多いな…。色々聞き出されてる。

…結構今は気を付けないと。

また離れ離れになってしまったら嫌だ。

A｢私をずっと武州に置いておこうと従者達が連れ戻しに来るからです。お願いします、私をここで
雇って下さい｣

もう質問されないように自分から話題を変えた。

自分なりの生き方の一つだ。

自分の事はあまり話さない。

…ゴリラ似の男は考えていた。

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