松平茶月!様リクエスト 貴和の嫉妬 貴和side ページ34
学校が終わった放課後、荷物を持って校門へ向かっていると、前から何故か引き返してきたらしいヤツらが話していた。
「めっちゃ美人だったな!」
「モデルみたいだしスタイルもヤバかった」
「どこの制服だろう。あれ、絶対胸デカいよ」
「柳先輩に声掛けられてたけど、大丈夫かな」
柳…3年生で女好きって言われてる人だな。
お客が来ていて、ナンパしているといったところか。
校門に近づく度に、そのお客について話している人数が増えていく。
「脚きれいだったな〜。めっちゃ細いって訳じゃなくて、筋肉がついてる感じで!」
「大人っぽかったけど、高校生かな。長い黒髪は萌えるよな〜」
「髪もきれいだったけど、やっぱあの目だろ!灰色っぽかったよな」
黒髪のロングに灰色の瞳…?
嫌な予感がしたオレは、歩く速度を速めた。
校門につくと、髪を下ろしたAが門柱にもたれかかりながら、話しかけてる柳をシカトしていた。
何でここにAが…、というかさっきから話されていたお客がA…。
話していたヤツらのAに対する称賛の声が、耳に張りついてしまっている。
やめろ、Aはおまえらがそんな風に見ていい女の子じゃない。
「ねぇ、シカトしないでよぉ。一緒に遊ぼうって。君、めっちゃかわいいし、何だったら奢るからさ〜。それに、男子校の前にいるって、ナンパ待ちでしょ?」
やめろ、Aが待ってるのはオレだ。
柳の手がAに伸びていくのを見て、二人の間に体をねじ込んだ。
「は、おまえ誰だよ」
柳が不機嫌な顔になるが、シカトしてAの腕をつかみ走りだした。
一刻も早くAをあいつらの目の届かないところへ。
そればかり考えていて、Aの声も聞こえなくて、気づかうことが出来なかった。
奥まった場所にある人のいない公園。
そこにたどり着いたとき、ようやくAを見た。
オレもそうだが、Aも軽く息を乱して、脚に手を置いている。
いつもより上下する胸、引き締まった脚、下ろされた黒髪の間から見える灰色の瞳、その瞳が際立つきれいな顔。
この子を目に焼き付けて、想って、あいつらはどうするのか。
何も考えず、衝動だけで口をひらく。
「何しに来たんだ。オレに用があるならスマホに連絡してよ。まさか本当にナンパ待ち?髪まで下ろしてさ。それなら邪魔して悪かったよ。今からでも戻ったら、誰かしら声はかけてくれるかもよ」
Aの手が視界の両脇に写った。
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きょっちー(プロフ) - 翡翠さん» リクエスト更新致しました!これからもぜひ、お気軽にリクエストしてください。ありがとうございました! (2020年6月23日 6時) (レス) id: 22142a784e (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - 早っ(笑) 了解です。ありがとう (2020年6月22日 21時) (レス) id: 724d0f98c3 (このIDを非表示/違反報告)
きょっちー(プロフ) - 翡翠さん» 了解しました!おそらくどちらも続編の方で更新となるので、連絡致しましたらそちらへ飛んでください。リクエストありがとうございました! (2020年6月22日 21時) (レス) id: 22142a784e (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - 忙しい所すみまん。もう1つリクエストさせていただきます。優先順位はきょっちーさんの好きな方で宜しいのですが、清香ちゃんがぶりっこになって黒木君やkz メンバーを驚かせる、というのです。理由やきっかけはお任せします。すみません、宜しくお願い致します。 (2020年6月22日 21時) (レス) id: 724d0f98c3 (このIDを非表示/違反報告)
きょっちー(プロフ) - 翡翠さん» 了解しました!清香ちゃんのあることから、もしかしたら想像とは違ってしまうかもしれませんが、精一杯書かせていただきます! (2020年6月22日 13時) (レス) id: 22142a784e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きょっちー | 作成日時:2019年12月9日 14時