その2彩side 午後がオススメ ページ33
そのまま誰も口をひらくことが出来ず、私もひたすら時計をながめていた。
そして時間が午後にさしかかった時、桜田さんは上杉クンと若武の方に。
黒木くんは私と小塚クンに近づいてきて、2人は目配せしてから、私たちの頭に優しく手を乗せた。
『ドッキリ大成功ね』
「本当にケンカしたわけじゃないから、大丈夫だよ」
私はびっくりしたし、みんなもポカンとしている。
『私たちも手伝おうとキッチンに行ったら、会話が聞こえちゃってね。だから逆に仕掛けさせてもらったわ』
若武は苦い顔をしながら桜田さんを見上げた。
「オレたちが打ち合わせしている間に、おまえらも打ち合わせしたってか」
「いや、全部アドリブだったよ。ほとんど言葉遊びみたいなものだな。国語のエキスパートさんは、わかった？」
私は首を横にふった。
だって2人ともすごく怖くて、それどころじゃなかったもん。
『じゃあ、答え合わせしましょうか。…いいわ、私の恋の初めては全部あげようと思ってたけど、[初めての別れ話]だけは頼まれてもあげないから』
「上等だね。オレこそ、[別れて]くれって頭下げられても、絶対受け取らないから。後悔しないといいな」
『するわけないでしょう。もうあなたなんて好きでは無い。愛してるんだから』
上杉クンがため息をついて言った。
「こうやって聞くと、結局ノロケかよ」
小塚クンは安心したように笑っている。
「でも、本当にケンカした訳じゃなくてよかったよ」
「そうだよね。2人すごく怖かったもん」
「ごめんね。怯えさせて」
桜田さんは若武の頭をぐちゃぐちゃっと撫で回した。
『私に勝とうなんて、10年早いのよ。次はメールや電話で話し合うことをお勧めするわね』
若武もつまらなそうではあるけど、安心しているようにも見える。
若武が桜田さんに勝てる日は、来るのかな？
松平茶月！様リクエスト 貴和の嫉妬 貴和side→←エイプリルフール彩side 午前中がオススメ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 51人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「アニメ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きょっちー(プロフ) - 翡翠さん» リクエスト更新致しました！これからもぜひ、お気軽にリクエストしてください。ありがとうございました！ (2020年6月23日 6時) (
レス) id: 22142a784e (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - 早っ(笑) 了解です。ありがとう (2020年6月22日 21時) (レス) id: 724d0f98c3 (このIDを非表示/違反報告)
きょっちー(プロフ) - 翡翠さん» 了解しました！おそらくどちらも続編の方で更新となるので、連絡致しましたらそちらへ飛んでください。リクエストありがとうございました！ (2020年6月22日 21時) (レス) id: 22142a784e (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - 忙しい所すみまん。もう１つリクエストさせていただきます。優先順位はきょっちーさんの好きな方で宜しいのですが、清香ちゃんがぶりっこになって黒木君やkz メンバーを驚かせる、というのです。理由やきっかけはお任せします。すみません、宜しくお願い致します。 (2020年6月22日 21時) (レス) id: 724d0f98c3 (このIDを非表示/違反報告)
きょっちー(プロフ) - 翡翠さん» 了解しました！清香ちゃんのあることから、もしかしたら想像とは違ってしまうかもしれませんが、精一杯書かせていただきます！ (2020年6月22日 13時) (レス) id: 22142a784e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きょっちー | 作成日時：2019年12月9日 14時
