ホワイトデー&国際結婚の日 ページ28
父さんたちが帰ってきて、今は父さんと貴和が一緒に、キッチンで何かを作っている。
私と母さんは、もれなく出禁。
『父さんたち、何作ってるのかしら』
「なんなら、少しのぞきにいきましょうか。キッチンに入らなければ大丈夫よ」
母さんにそそのかされ、キッチンのドアを開けて中をのぞきこむ。
材料からしてスイーツではあるだろうけど、料理が壊滅的な2人だけでは、何を作ってるのかは全くわからない。
「やはり我慢できずに見に来たか」
「まだ出来ないから、もう少し待っててよ」
父さんが気づいてふり返り、貴和もこちらに視線を向けた。
『待つのはいいけど、何を作ってるの?』
「内緒。総一郎さんから好き嫌いは聞いてるから、そこは安心しててよ」
そう言いながら貴和は、オーブンに入れる板に茶色いシートをしいている。
「総一郎さん、私にも内緒なのかしら」
「もちろん。エマにも渡すものだからね」
父さんたちはシートの上に生地を絞りだし、放置したまま別の工程に移った。
『これ、オーブンに入れなくていいの?』
「少し乾燥させるんだ。これから焼いたりまだ時間かかるから、座ってなよ」
リビングに移るのもあれだから、そのまま食卓のいすに座ると、母さんも同じことを言われたのか、私の向かいに座った。
そのまま、父さんと貴和が時々話しながら作業をしているのを眺めていた。
父親と彼氏がここまで仲良いのって、多分めずらしいよな。
これが長く長く続けばいいけど。
貴和がオーブンから焼いていたものを出した。
着いていって後ろからのぞきこむと、クッキーではないし、ケーキでもないものが出来上がっている。
2人はそれをシートからはがし、2つ一組にしてサンドイッチのように間に薄茶のクリーム?みたいなものを挟んでいく。
1つ出来上がってやっと分かった。
2人が作っていたのはマカロンだ。
出来上がったそれを箱に入れ、父さんは水色、貴和は紫色のリボンを結んでいく。
父さんはそれを持って母さんの元へ行き、貴和は私の前に立った。
「はい、お待たせ。オレのマカロンの人」
『ありがとう。物も気持ちも、すごく嬉しい』
「ちなみにそのマカロン、キャラメル味なんだ」
キャラメルにマカロンとは、気持ち盛りだくさんね。
さすがに母さんたちがいるので、少し我慢して頬へのキスで抑える。
ところがすぐ近くで母さんたちが普通にキス。
我慢しなくてもよかったかも。
ランドセルの日(ある意味閲覧注意)キャラ崩壊覚悟 和典side→←ありがとうの日(メタ発言ばかりの会話オンリー)
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きょっちー(プロフ) - 翡翠さん» リクエスト更新致しました!これからもぜひ、お気軽にリクエストしてください。ありがとうございました! (2020年6月23日 6時) (レス) id: 22142a784e (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - 早っ(笑) 了解です。ありがとう (2020年6月22日 21時) (レス) id: 724d0f98c3 (このIDを非表示/違反報告)
きょっちー(プロフ) - 翡翠さん» 了解しました!おそらくどちらも続編の方で更新となるので、連絡致しましたらそちらへ飛んでください。リクエストありがとうございました! (2020年6月22日 21時) (レス) id: 22142a784e (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - 忙しい所すみまん。もう1つリクエストさせていただきます。優先順位はきょっちーさんの好きな方で宜しいのですが、清香ちゃんがぶりっこになって黒木君やkz メンバーを驚かせる、というのです。理由やきっかけはお任せします。すみません、宜しくお願い致します。 (2020年6月22日 21時) (レス) id: 724d0f98c3 (このIDを非表示/違反報告)
きょっちー(プロフ) - 翡翠さん» 了解しました!清香ちゃんのあることから、もしかしたら想像とは違ってしまうかもしれませんが、精一杯書かせていただきます! (2020年6月22日 13時) (レス) id: 22142a784e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きょっちー | 作成日時:2019年12月9日 14時