582話 ページ38
「老人も、オレらにとって未知の部分を持ってるし、十分、刺激的だ」
『そうね、特に50代と70代くらいのジジィがそれに当たるわ。未知の苛立ちを味わえるわよ。50代は大して仕事もできないくせに、上から見下してばかり。部下が失敗しても自分は知らないで突き通す。苦労してないからこその楽観思考、いや、適当思考。70代はすでに現場から遠のいたおいぼれのくせに、ああしろこうしろそれはするな、その言葉に責任能力がないのをいいことに言いたい放題。…あぁんのタヌキおやじ共めぇ…』
「Aは50代70代と何があったんだよ…」
前世のクソ上司の顔なんて、久しぶりに思い出したわ。
…殴ってやりたい。
空気を変えようとしたのか、和彦が口を開いた。
「それならさ、家庭を回るより、老人ホームに行った方が効率的じゃない？」
「それはもう、聞いてみた」
和臣は、ガックリと肩を落とし、うめくように言った。
「けど、ホーム側に断られたんだ。老人の話し相手になりたいっていう子どもの、善意の発想はわかるけれど、最近の老人はレベルが高くって、子どもなんかじゃ相手になれないって。老人の気持ちは、子どもには想像もつかないようなところがあって、子どもにとっては未知のものだから、とても無理だって。逆に老人の方が、子どもの自己満足に付き合わされるはめになって、疲れるからやめてほしいって声が上がってるんだって。それに、いろいろと忙しいから子どものお遊びには付き合えないって。それで、オレ、老人のイメージがすごく変わった」
和臣の感想を聞きながら、和典が少し眉根を寄せた。
「そういえば[切れやすい老人]って、本が出てたよな。年寄りって忍耐強いイメージがあるけれど、今の老人は、すぐカッとするらしい。今まで老人の美徳とされてきたようなところを、全然持っていないんだって。だけど短気な年寄りなんて、Aじゃないけどくだらなさの極致じゃね？」
そう言って和典は、皮肉な笑みを浮かべた。
「だって年食ったら、どうしたって体が衰えていくんだから、心くらい充実させとかなきゃ、いいとこが一つもなくなるじゃん。それに気付かず、体力もなくなった体で気分だけ急いてるなんて、軽自動車で暴走族をやるようなもんだよ」
和典の言葉に笑った立花さんを、貴和がにらむ。
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きょっちー(プロフ) - シーエル目つぶしさん» コメントありがとうございます！トップ3なんて…本当に嬉しくて、私もベッド蹴って壁殴りましたwwテスト期間も終わり、やっと更新できて、私も嬉しいです。これからも頑張って、トップを目指します！これからもよろしくお願い致します！ (2020年8月6日 22時) (
レス) id: 22142a784e (このIDを非表示/違反報告)
シーエル目つぶし(プロフ) - あの、、、すみません、、、この作品、お気に入りの中でトップ3に入るくらい好きなんですが、めっちゃ更新されてて10秒固まり深呼吸をしてベット蹴って壁殴っちゃったじゃないですか！w (2020年8月6日 21時) (レス) id: 7ab4427546 (このIDを非表示/違反報告)
きょっちー(プロフ) - 雫さん» ありがとうございます！雫様もテスト、無理をせずに全力を出してきてください。楽しみにしていただいているなか、お休みをもらってすみません。なるべく早く更新できるよう、頑張っていきます！ (2020年7月18日 20時) (レス) id: 22142a784e (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 私も今期末テスト中です(一緒ですね！)！きょっちーさんが書く物語がとても面白く毎日楽しみにしています^^ これからもっと暑くなるので、熱中症などに気おつけて下さい！もちろん新型コロナウイルスにはもっと気おつけて下さいませ！ 応援しております^^ (2020年7月18日 19時) (レス) id: 2ccaeb30df (このIDを非表示/違反報告)
きょっちー(プロフ) - 紗奈#さん» ありがとうございます！お待たせしてしまうのは心苦しいですが、頑張ってきます！ (2020年7月18日 15時) (レス) id: 22142a784e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きょっちー | 作成日時：2020年6月21日 10時
