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10話 ページ10

他にもいくつかのロッカーが置かれていたので、それを順番に開けていく。

配電盤の下の棚に、スポーツバッグが放りこまれていた。

『父さん、毛利さん。バッグがありました』

棚からバッグを出し、ファスナーを開けてみると、毛利さんが声をあげた。

「目出し帽に手袋、ガバメントまでありやがる」

コルト・ガバメントと呼ばれる拳銃の上に、小さな紙が乗っていた。

手袋をつけている私が、その紙をつかんで掲げた。

「領収書だな。4月4日、横浜新道…。怪しい車が停まっていたという日だ」

『そうね。そして、車が入れ替わったとも言ってたわ。きっと、このガバメントや目出し帽を使ったヤツが、逃走車両を乗り換えたのよ』

私たちはそのバッグを持って、ひとまずホテルを出ることになった。

「次は4月4日にどんな事件があったかだ。それがわかりゃ、あとは簡単」

『毛利さん、こっち!』

出口から出ようとした毛利さんを、とっさにドアの陰に引き寄せた。

父さんも反対のドアに隠れている。

ホテルの前の空き地に、誰かがいた。

停めたバンの周りに、背広姿の男が四人。

先ほど出て行った男性もいて、二人の男と話している。

様子を見ていると、反対側の父さんが小声で言った。

「拳銃を所持している。A、そっちから目は見えないか?」

『残念だけど、死角になってるわ。でも、拳銃を持ってるってことは一般人ではないわね』

毛利さんが持っていたスポーツバッグを抱えた。

「ひょっとして、このバッグを取り返しに来たんじゃねえか?」

そうかもしれないわね…。

再び男たちの様子をうかがうと、どうやらホテルの方に視線を向けてるようだ。

何かひらめいたらしい毛利さんが、小声で言った。

「Aちゃんが飛び出して、ヤツらを引きつけろ。その隙にオレと桜田が車に乗ってAちゃんを助けて、ここを脱出する。大丈夫だって!ヤツらも子ども相手にいきなりぶっ放しはしねえよ」

『失敗する気しかしません。まぁ、最悪倒せばいい話か…。じゃあ、行きます!』

私は男たちから見えるように陰から飛び出し、階段を一気にかけ下りる。

「待ちなさい!」

男たちが一斉に私を追いかけてきたが、別方向に向かっての叫び声も上がった。

どうやら車に乗り込むところまでは成功したらしい。

猛然と走り出したバンが突っ込んできて、男たちは慌てて左右に散った。

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華菜原 舞衣 - こちらこそです。 (2020年5月27日 12時) (レス) id: 7aa09cf11b (このIDを非表示/違反報告)
きょっちー(プロフ) - 華菜原 舞衣さん» こちらでもコメントありがとうございます!コナンが出てこないのは、その立ち位置に夢主ちゃんがいるからです。なので哀ちゃんや少年探偵団、蘭も出ません。KZのみんなと黒木くんがいるので。「らーんっ!」が「貴和ーっ!」になってます。これからもお願いします! (2020年5月27日 12時) (レス) id: 22142a784e (このIDを非表示/違反報告)
華菜原 舞衣 - うぇ〜いこちらも初コメだ〜いっ警察官でした、も、引き続きがんばれぇい!←毎回キャラ崩壊してる人 PSこれってなんでコナンでてこないの? (2020年5月27日 12時) (レス) id: 7aa09cf11b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きょっちー | 作成日時:2020年5月20日 22時

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