8話 ページ8
【待ってるからね、ハニー】
『待ってて、ダーリン。解決したら、一緒に遊びましょうね』
電話を終えた頃、徐々に車が動き出し、渋滞を抜けたバンはスピードを出して前を走る車をどんどん追い越していった。
「しかしわからねぇ、何なんだ[TAKA3−8]って」
毛利さんが首をひねる横で、父さんがメモに書き写した文字を見つめる。
「これ、3の8とも読めるな。TAKAは町名か？」
その言葉に地図アプリを起動させながら、話に加わる。
『そうね。それに、3−8は−5。イコールを外せば、3−8−5になるわね。あったわ、高島町』
高島町の文字の周りをスクロールしていくが、あることに気づき、ネットに繋げる。
『待って、今の地図に3丁目は載ってないわ。たぶん再開発で町名が変わったのね…』
「じゃあどうすんだ？！」
『ネットに古い地図が出てました。私の指示通りに走ってください』
カーナビ役をしながら着いた場所は、古いホテルだった。
そのホテルは廃墟になっていて、塀はペンキで落書きされ、庭も荒れ放題になっている。
バンを降りた父さんたちは、目の前のホテルを見上げている。
私もリュックを持って降りる。
もしものために手袋、懐中電灯、万能キーオープン、サッカーボールが二つにスケボーを入れていたものだ。
役立って欲しくは無かったけどね。
正面玄関の上に掲げられたホテル名は、すでにいくつかの文字が取れて判読できなくなっている。
「しかし…この場所が本当に何かの事件に関係があるのかぁ？」
「関係あると思うしかないんじゃないか」
玄関に続く階段を上がり、重厚な扉を開けると、差し込んだ外の光に埃が舞い上がった。
リュックから懐中電灯を取り出し照らすと、吹き抜けになったロビーの真ん中に大きなシャンデリアが落ちていて、破片が散乱していた。
右手には二階へと続く階段があり、吹き抜けを囲むように通路が設置されている。
「つーか、依頼人は何でAちゃんを一緒にしたんだ」
『父さんの小説を知っていて依頼したなら、まぁ必然なんじゃないですか』
それよりこのホテルの中に、誰かいることが気になる。
その気配の方向を向いていると、奥の扉がギィ…と音を立てて開いた。
「誰かいるのですか？」
父さんもそちらを向き、扉から出てきたのはホームレスの男性だった。
キャスターがついた古いショッピングバッグを引っ張りながら近づいてくる。
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華菜原 舞衣 - こちらこそです。 (2020年5月27日 12時) (
レス) id: 7aa09cf11b (このIDを非表示/違反報告)
きょっちー(プロフ) - 華菜原 舞衣さん» こちらでもコメントありがとうございます！コナンが出てこないのは、その立ち位置に夢主ちゃんがいるからです。なので哀ちゃんや少年探偵団、蘭も出ません。KZのみんなと黒木くんがいるので。「らーんっ！」が「貴和ーっ！」になってます。これからもお願いします！ (2020年5月27日 12時) (レス) id: 22142a784e (このIDを非表示/違反報告)
華菜原 舞衣 - うぇ〜いこちらも初コメだ〜いっ警察官でした、も、引き続きがんばれぇい！←毎回キャラ崩壊してる人 PSこれってなんでコナンでてこないの？ (2020年5月27日 12時) (レス) id: 7aa09cf11b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きょっちー | 作成日時：2020年5月20日 22時
