検索窓
今日:11 hit、昨日:6 hit、合計:27,779 hit

47話 ページ47

「だ、誰がこんなヤツと付き合うかいな?!」

『あら、私和葉さんと、だなんて言ってないわよ』

服部くんはうらめしそうに私を見た後、ふと表情を変えた。

「そういやおまえ、モニタールームでオレのこと、[服部]って呼んだやろ」

『あ、そういえば呼んだわね。ごめんなさい、あの時は焦ってて…。というか、ずっとタメ口だったわね』

「かまへんかまへん。っちゅうか、おまえは年下っちゅう感じもせえへんし、一緒に事件解決した仲間やん。服部でかまへんよ」

『そう。じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうわ』

「おう。よっしゃあ!ほな、スーパースネークだろうが何だろうがいっちょ乗ったるでぇ!」

※※※※

Aと服部からIDを受け取った千葉という刑事は回収したIDをかぞえ、目暮に耳打ちした。

「警部。例のID、病院にいる二人以外、全て回収しました。数も合ってます」

「うむ。処理班に回せ。知らない子もいるから、気づかれんようにな」

「はい」

※※※※

「いってらっしゃーい!」

係員のお姉さんがゆっくりとスタートしたスーパースネークに手を振った。

先頭から園子と和葉、服部と小塚、若武と彩、上杉が乗っていて、

「平次よかったなぁ、心配せんでもパンツも売ってるらしいよ」

「アホぉ!誰がチビるかい!」

一番後ろまで聞こえてくる服部と和葉の会話にAと黒木は苦笑いした。

一同を乗せたスーパースネークが急傾斜の坂を登っていくと、

「さぁみんな、手を上げるのよ!」

園子が声をかけた。

「オーッ!」

若武と和葉が元気に両手を上げる。

「えらいノリノリやなぁ」

その元気な声を聞いて服部が苦笑いすると、和葉が意地悪そうに笑った。

「怖かったら離さんでもええで」

「誰も怖がってへんわ!オレやったら手ェ離すどころかなぁ、こんなバー」

そう言いながら和葉の方をみた服部は目を丸くした。

和葉の上げられた手首にまだIDがはめられていたのだ。

「あーっ!おまえ、何でIDはめとるねんっ!」

「えっ?何?!」

服部たちの後ろに座っていたメンバーたちにもその声は聞こえ、全員が愕然とした。

スーパースネークのレールは途中で海上に飛び出していて、エリア外になってしまうのだ。

エリア設定を解除できなかったIDをつけていたら…。

「とにかく今すぐ外せぇ!」

服部がすばやく腕を伸ばして和葉のIDを外しにかかった。

「あっ!」

IDが外れた瞬間、頂点に登りつめた車両が一気に急降下した。

48話→←46話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (25 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
18人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

華菜原 舞衣 - こちらこそです。 (2020年5月27日 12時) (レス) id: 7aa09cf11b (このIDを非表示/違反報告)
きょっちー(プロフ) - 華菜原 舞衣さん» こちらでもコメントありがとうございます!コナンが出てこないのは、その立ち位置に夢主ちゃんがいるからです。なので哀ちゃんや少年探偵団、蘭も出ません。KZのみんなと黒木くんがいるので。「らーんっ!」が「貴和ーっ!」になってます。これからもお願いします! (2020年5月27日 12時) (レス) id: 22142a784e (このIDを非表示/違反報告)
華菜原 舞衣 - うぇ〜いこちらも初コメだ〜いっ警察官でした、も、引き続きがんばれぇい!←毎回キャラ崩壊してる人 PSこれってなんでコナンでてこないの? (2020年5月27日 12時) (レス) id: 7aa09cf11b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:きょっちー | 作成日時:2020年5月20日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。