47話 ページ47
「だ、誰がこんなヤツと付き合うかいな?!」
『あら、私和葉さんと、だなんて言ってないわよ』
服部くんはうらめしそうに私を見た後、ふと表情を変えた。
「そういやおまえ、モニタールームでオレのこと、[服部]って呼んだやろ」
『あ、そういえば呼んだわね。ごめんなさい、あの時は焦ってて…。というか、ずっとタメ口だったわね』
「かまへんかまへん。っちゅうか、おまえは年下っちゅう感じもせえへんし、一緒に事件解決した仲間やん。服部でかまへんよ」
『そう。じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうわ』
「おう。よっしゃあ!ほな、スーパースネークだろうが何だろうがいっちょ乗ったるでぇ!」
※※※※
Aと服部からIDを受け取った千葉という刑事は回収したIDをかぞえ、目暮に耳打ちした。
「警部。例のID、病院にいる二人以外、全て回収しました。数も合ってます」
「うむ。処理班に回せ。知らない子もいるから、気づかれんようにな」
「はい」
※※※※
「いってらっしゃーい!」
係員のお姉さんがゆっくりとスタートしたスーパースネークに手を振った。
先頭から園子と和葉、服部と小塚、若武と彩、上杉が乗っていて、
「平次よかったなぁ、心配せんでもパンツも売ってるらしいよ」
「アホぉ!誰がチビるかい!」
一番後ろまで聞こえてくる服部と和葉の会話にAと黒木は苦笑いした。
一同を乗せたスーパースネークが急傾斜の坂を登っていくと、
「さぁみんな、手を上げるのよ!」
園子が声をかけた。
「オーッ!」
若武と和葉が元気に両手を上げる。
「えらいノリノリやなぁ」
その元気な声を聞いて服部が苦笑いすると、和葉が意地悪そうに笑った。
「怖かったら離さんでもええで」
「誰も怖がってへんわ!オレやったら手ェ離すどころかなぁ、こんなバー」
そう言いながら和葉の方をみた服部は目を丸くした。
和葉の上げられた手首にまだIDがはめられていたのだ。
「あーっ!おまえ、何でIDはめとるねんっ!」
「えっ?何?!」
服部たちの後ろに座っていたメンバーたちにもその声は聞こえ、全員が愕然とした。
スーパースネークのレールは途中で海上に飛び出していて、エリア外になってしまうのだ。
エリア設定を解除できなかったIDをつけていたら…。
「とにかく今すぐ外せぇ!」
服部がすばやく腕を伸ばして和葉のIDを外しにかかった。
「あっ!」
IDが外れた瞬間、頂点に登りつめた車両が一気に急降下した。
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華菜原 舞衣 - こちらこそです。 (2020年5月27日 12時) (レス) id: 7aa09cf11b (このIDを非表示/違反報告)
きょっちー(プロフ) - 華菜原 舞衣さん» こちらでもコメントありがとうございます!コナンが出てこないのは、その立ち位置に夢主ちゃんがいるからです。なので哀ちゃんや少年探偵団、蘭も出ません。KZのみんなと黒木くんがいるので。「らーんっ!」が「貴和ーっ!」になってます。これからもお願いします! (2020年5月27日 12時) (レス) id: 22142a784e (このIDを非表示/違反報告)
華菜原 舞衣 - うぇ〜いこちらも初コメだ〜いっ警察官でした、も、引き続きがんばれぇい!←毎回キャラ崩壊してる人 PSこれってなんでコナンでてこないの? (2020年5月27日 12時) (レス) id: 7aa09cf11b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きょっちー | 作成日時:2020年5月20日 22時