21話 ページ21
【そう簡単に解決されたんじゃ、私は面白くない。それに、試しているのだよ。君たちの探偵としての技量と、私の事件を解く資格があるのかをね】
「何やとぉ!」
服部くんがムッとして、携帯電話に顔を近づける。
【ここから先はノーヒント。期待しているよ、若き探偵諸君】
「おいコラ、ちょー待てぇ!」
服部くんの叫びもむなしく、電話は一方的に切られてしまった。
『ノーヒントね…』
「どないせえっちゅうねん」
途方にくれた服部くんは、持っていた携帯電話で頭をかいた。
※※※※
横浜海洋大学のキャンパス前に、黒いマスタングが停まっていた。
運転席の女は開いた窓から真っ赤な革ジャンを着た左腕を出し、右手で携帯のメールを打っていた。
赤いマニキュアを塗った華麗な指が、次々とボタンを押していく。
[ターゲットは横浜海洋大。始末して]
女は打ち出された文章を見てふっと微笑むと、送信ボタンを押した。
※※※
私たちがこれから先のことを考えあぐねていると、人の気配がして、男女の部員が入ってきた。
「あれ、君たち。何か用かい?」
「いやぁ、オレたちはその…」
服部くんが口ごもっていると、
「来年、この大学を受験するつもりなので、ちょっと見学を」
白馬くんが助け船を出した。
「へぇ」
「じゃあ入学したらぜひウチのクラブに入ってね」
「ええ、もちろん」
平然と嘘をつく白馬くんを服部くんが横目で見る。
私は女性の部員に声をかけた。
『あそこに並べられているのは、歴代の部長さんですか?』
「ええ、そうよ」
『では何故、三代目の部長の写真を外されたのですか?』
「え?」
男女の部員は驚いて声を上げ、顔を見合わせた。
『一番最後の写真の横に留め金具がついていますし、三番目の写真から九番目の写真の横に、日焼けしていない壁が少しずつ見えています。そこから推測したんですよ』
困った様子の女性部員に代わり、男性部員が答えてくれる。
「除名処分になったんだ、三代目の伊東さんは」
白馬くんがあごに手を当て、声を上げた。
「ああ、確か、伊東次郎さんでしたっけ」
「いや、伊東末彦さんだけど、知ってるの?」
「ええ、まあ。確か…この人ですよね」
白馬くんは掲示板に貼られていた古そうな集合写真を選び、その中の中心にいる長髪の男性を指差した。
黒いシャツを胸まで開けて金のネックレスをのぞかせた、派手な男性だ。
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華菜原 舞衣 - こちらこそです。 (2020年5月27日 12時) (レス) id: 7aa09cf11b (このIDを非表示/違反報告)
きょっちー(プロフ) - 華菜原 舞衣さん» こちらでもコメントありがとうございます!コナンが出てこないのは、その立ち位置に夢主ちゃんがいるからです。なので哀ちゃんや少年探偵団、蘭も出ません。KZのみんなと黒木くんがいるので。「らーんっ!」が「貴和ーっ!」になってます。これからもお願いします! (2020年5月27日 12時) (レス) id: 22142a784e (このIDを非表示/違反報告)
華菜原 舞衣 - うぇ〜いこちらも初コメだ〜いっ警察官でした、も、引き続きがんばれぇい!←毎回キャラ崩壊してる人 PSこれってなんでコナンでてこないの? (2020年5月27日 12時) (レス) id: 7aa09cf11b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きょっちー | 作成日時:2020年5月20日 22時