20話 ページ20
「何や、自分？」
服部くんが訝しげにその子を見つめる。
「ボクは白馬探。君と同じ立場の人間ですよ。色々な意味でね」
「同じ立場やと？」
『警視総監のご子息で、高校生探偵をやっているのよ』
私が紹介すると、嬉しそうに笑った。
「そう。薊の少女のパートナーにピッタリだ。どうかな？」
『いつも通りの答えを返させていただきます。結構です。色々な意味って、服部くんはもしかして…』
「そうや。オレのオヤジは大阪府警本部長や」
「また振られてしまいました。そして、それだけではありません」
白馬くんはそう言って、左手首を掲げた。
そこには私たちと同じIDがつけられていた。
「ほな、おまえも…」
服部くんがたずねると、白馬くんはふっと前髪をかき上げた。
「ボクの大切な人もミラクルランドにいてね。まぅ、無駄話は歩きながら。時間の浪費はそれこそ[CRY]、泣くハメになる」
「…そやな」
キザな言い回しに苦笑しながら、白馬くんの後を追った。
※※※
横浜犯罪研究会の部室は校舎の地下一階にあった。
ドアには漢字名の上に[CRIME RESEARCH OF YOKOHAMA]と書かれている。
「おい、誰かおらへんのか」
服部くんがドアをノックしたが、返事はない。
「入んでぇ」
ドアを開けて電気をつけると、壁一面が本棚になっていて、犯罪小説や犯罪・捜査などの本やファイルがずらりと並んでいた。
「大した資料やなぁ」
本棚の横には掲示板があり、新聞記事やメモ、スナップ写真が所狭しと貼られていた。
さらにその上には、九人の写真が並べられている。
おそらく歴代の部長だろうが、おかしいな…。
「なぁ、見ろやこの写真」
服部くんは掲示板のスナップ写真をあごで指した。
白馬くんが目を向ける。
「研究会のメンバーのスナップらしいね。撮っといた方がいいね、この写真」
「そやな」
服部くんが携帯電話のカメラで写真を撮ろうとしたとき、別の携帯電話が鳴った。
『依頼人ね？』
「ああ」
服部くんはズボンのポケットからホットラインの電話を取り出した。
「何や」
【想像以上だよ、服部平次君、桜田A君】
携帯電話のスピーカーから依頼人の声が聞こえてきた。
【YOU CRYでそこまで突き止めるとは…、君たちには驚かされてばかりだ】
「あんなぁ、どーでもええけど、事件解いてほしいんやったら、ヒントぐらいもっと簡単にしてくれへんか」
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華菜原 舞衣 - こちらこそです。 (2020年5月27日 12時) (
レス) id: 7aa09cf11b (このIDを非表示/違反報告)
きょっちー(プロフ) - 華菜原 舞衣さん» こちらでもコメントありがとうございます！コナンが出てこないのは、その立ち位置に夢主ちゃんがいるからです。なので哀ちゃんや少年探偵団、蘭も出ません。KZのみんなと黒木くんがいるので。「らーんっ！」が「貴和ーっ！」になってます。これからもお願いします！ (2020年5月27日 12時) (レス) id: 22142a784e (このIDを非表示/違反報告)
華菜原 舞衣 - うぇ〜いこちらも初コメだ〜いっ警察官でした、も、引き続きがんばれぇい！←毎回キャラ崩壊してる人 PSこれってなんでコナンでてこないの？ (2020年5月27日 12時) (レス) id: 7aa09cf11b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きょっちー | 作成日時：2020年5月20日 22時
