〜狂忍〜【NARUTO】

36話【らんらんと輝く殺意】 ページ42

〜NOside〜

Aと緋翠以外の者は、皆驚きの表情を隠せずにいた。

書状が送られてきたからではない。Aがこれに賛成したからだ。

ﾏﾀﾞﾗ「どうしてだ姉上！なぜあいつ等となど・・！！」

『いいから、俺の言い分を聞け。』

今にも暴れ出しそうなマダラを制止し、話し出した。

『今、“うちは”は誰から見ても劣勢だ。このままだと全滅する。それに千手一族に亡命する者まで現れている。

うちはを守るには、もうこの手しかない。幾ら俺達だけで抗おうと、所詮少数派は多数派に敗けるのがオチだ。』

ｲｽﾞﾅ「でもっ！そしたら今まで千手と戦って死んでいった仲間はどうなんのさ！」

『それは千手側も同じだ。』

必死に訴えるイズナに、ピシャリと言い放つ。

『今、誰もが平和を求めている。俺もそうだ。
・・争いのない、平和な世界を作ることが俺の夢だ。


・・・まあ、これは只の言い訳に過ぎないかもしれん。
決めるのは頭領であるお前だ、マダラ。』

スッと立ち上がり、襖に手をかける。

『じっくり考えてくれて構わない。俺はただの“うちはの忍”。“うちはの頭領”が今後を決めろ。』

そのまま、緋翠とAは部屋から出ていった。

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