34話【だああ!】 ページ40
〜NOside〜
マダラとイズナをAの部屋に連れていった後、ヒカクは部屋の前でウロウロしていた。
というのも、我らがうちは一族の頭領とその兄弟が危機に陥っている為である。いてもたってもいられなかった。
それに、時々聞こえる微かな呻き声に、本当に大丈夫なのかと心配になってきていた。
ヒカク「大丈夫でいらっしゃるのだろうk(ガラッ うわぁ!?」
いきなり襖が開き、ヒカクは驚いて尻餅をつく。
『・・何やってんだヒカク。』
目に包帯を巻いているAが、呆れたように言った。
『移植だけなら成功だ。後は上手く適合するかだな・・・。』
Aはそう呟き、未だに尻餅をついているヒカクに手を差し出す。
ヒカクは一瞬迷ったが、その手を掴んで立ち上がった。
ヒカク「後は様子見、ということですか?」
『ん?ああ・・・。二人は中で寝てるから、起きたら呼んでくれ。
俺は爺共んとこに行ってくるから。』
爺共、というのは、うちはの老中である。頭領とは別に権力を持っている存在である(今でいう天皇と総理大臣みたいな)。
どうして行くかは定かではないが、きっとこのことを報告するのだな、と深追いしなかった。
それにしても、目が塞がれているのによく障害物に当たることなく歩けるものだ。目が見えていないことに気付かせないAはもはや人間ではないのかもしれない。
ヒカクは静かに部屋に入ると、言っていた通りマダラとイズナが布団に寝ていた。
ただ、緋翠もいたのは予想外だった。
緋翠「・・お主か、我が友の手下。」
ヒカク「お二人の容態は?」
緋翠「恐らく上手く適合している。チャクラが安定してきているからな。」
緋翠は小さな体を摩り寄せた。
実は、緋翠は日に日に縮んでいるのだ。
7mあった体長も、今は普通の山戌の大きさになっていた。
緋翠曰く、Aに力を渡し続けているからだそうだ。
もともと緋翠は巫女によって造られた、言わばチャクラの塊だ。
そしてそのチャクラの元の持ち主に返しているのだそうだ。
あと数年もすれば、緋翠は消滅することを一族の者は知っていた。
ヒカク「・・そうですか・・・!」
緋翠の言葉に安心し、ヒカクは安堵のため息をついた。
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猫宇森(プロフ) - 初めまして! 小説読ませてもらいました。とっても面白くて続きがとても気になります〜。これかえあもがんばってください 応援しています! (2015年1月31日 22時) (レス) id: eb7e86579a (このIDを非表示/違反報告)
瑠乱(プロフ) - エレナさん» そう?うちの学校はそれで話題だよ? (2015年1月10日 19時) (レス) id: 48efd80fb8 (このIDを非表示/違反報告)
エレナ(プロフ) - 瑠乱さん» 実写化するの!?初めて知った・・・。 (2015年1月10日 18時) (レス) id: 7897fa9c83 (このIDを非表示/違反報告)
瑠乱(プロフ) - エレナさん» 嬉しい! ナルト、実写になるって知ってるかな? そしたら詳しく教えてくれる? (2015年1月10日 16時) (レス) id: 48efd80fb8 (このIDを非表示/違反報告)
エレナ(プロフ) - 瑠乱さん» ありがとう!!頑張っていくぜ!!もちろん覚えてるゾ! (2015年1月9日 16時) (レス) id: 7897fa9c83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エレナ(メリケン) | 作成日時:2014年8月24日 23時