23話【ずっと待ってる幸せが来ない。】 ページ26
〜NOside〜
マダラは、頭を撫でられるというガキをあやすような行動にムッときて、止めろと口にしようとした時、Aがバッと勢いよく西の方を向いた。
『何か・・・来る！！』
その瞬間に、地響きが起こった。それも一回だけでない。まるで何かが歩いているかのように、規則正しく起こっている。
マダラはAの目線を追う。
目の前には、二本の尾を持ち、青い炎のような毛に包まれた巨大な猫が迫っていた。
ﾏﾀﾞﾗ「なんだあれは・・・！！」
集落中に悲鳴が飛び交った。絶望に溺れる者、逃げようとする者、初めて見た獣に驚愕する者・・・その者等の悲鳴で満たされたその時。
『静まれっ！！』
凛っ とAの声が響いた。
『全員落ち着け！まずは避難だ！
女は子供や老人を連れて避難！男は最低限留まってその者等の援助！逃げ遅れた者の位置は私が知らせる！』
鎮まり返った人々の顔には、さっきまでの恐怖はなく、代わりに決心をしたような引き締まった表情をしていた。
『マダラは父様に報せろっ！』
ﾏﾀﾞﾗ「わ、分かった！！姉上は！？」
『俺はあいつと戦う。・・俺はそれくらいしか出来ないからな。』
ﾏﾀﾞﾗ「でも(『いいから行けっ！』・・・・・・・死ぬなよ姉上！(ﾀﾞｯ」
『フン・・・。誰が死ぬか。
いいか！我々は誇り高きうちは一族だ！どんな恐怖にも臆することなく、自分の使命を全うせよ！』
「「「「オオォォオォオオォ！！」」」」
雄叫びが上がり、全員動きだしたのを確認した後、Aは一人化け猫に向かって走り出した。
『近くで見ると更にでけぇし・・。
ま、こんだけ離れていりゃ皆を巻き添えにしなくてすむかなぁ・・・。』
化け猫が見下ろす中、Aは目を閉じてうんうん頷いていた。
猫「ミギャアアアア！！」
化け猫が叫び、Aに襲いかかる。
『この力・・・どんなものかな？』
スッと開かれた目は綺麗な緋色に染まり、勾玉・・・ではない、複雑な模様が描かれていた。
24話【守る。大切なものは。】→←22話【必ず不幸は訪れる。】
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 99人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
猫宇森(プロフ) - 初めまして！ 小説読ませてもらいました。とっても面白くて続きがとても気になります〜。これかえあもがんばってください 応援しています！ (2015年1月31日 22時) (
レス) id: eb7e86579a (このIDを非表示/違反報告)
瑠乱(プロフ) - エレナさん» そう？うちの学校はそれで話題だよ？ (2015年1月10日 19時) (レス) id: 48efd80fb8 (このIDを非表示/違反報告)
エレナ(プロフ) - 瑠乱さん» 実写化するの！？初めて知った・・・。 (2015年1月10日 18時) (レス) id: 7897fa9c83 (このIDを非表示/違反報告)
瑠乱(プロフ) - エレナさん» 嬉しい！ ナルト、実写になるって知ってるかな？ そしたら詳しく教えてくれる？ (2015年1月10日 16時) (レス) id: 48efd80fb8 (このIDを非表示/違反報告)
エレナ(プロフ) - 瑠乱さん» ありがとう！！頑張っていくぜ！！もちろん覚えてるゾ！ (2015年1月9日 16時) (レス) id: 7897fa9c83 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：エレナ(メリケン) | 作成日時：2014年8月24日 23時
