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第1章 ページ6

全品回収とは言ったが、何処かに残っているかもしれない、 古そうな人形を扱っている店を探すか?
いや待て、この学校に現れたのだから学校のどこかにあるのか
残りは2日なんとしても探さなければ。

その後、人形が置いてありそうな
家庭科室や美術室などを校舎を一通り見て回ったが
それっぽいものは見つからず。
行きつけのアンティークを扱う店に行ってみたりしたが、見つからなかった。

夜遅くに帰ってきて、親からも注意を受けたが。 それどころではなく。
自身のラッキーアイテムのために集めたものも見てみるが、やはり無かった。

こんな状況で、寝られる訳もなく
一睡もできないまま夜を越した。


今日の6位はかに座のあなた!
危機的状況の救世主がみつかるかも!
お年寄りには親切に!ラッキーアイテムはペットボトルキャップ!


「何処にあるのだよ!」

ラッキーアイテムを持って朝早くに出て
校舎内を回るが見つからない
当然、そんな人形が学校で見つかるはずはないのだが。残り1日、じっとしていることなど不可能だった。
占いでは救世主が現れるというが、正確な情報は手に入らないためあてにできない。

昼休みも授業が終了すると同時に席をたって、探し回る。もしかしたら見落としがあるかもしれない。
前向きな考えが浮かぶが、時間はそんな思いとは反対に無情に過ぎていく。

ホームルームが終わり、残すは部活のみ。
しかし、1秒も無駄にはできない。

すぐに席を立ち。扉へ向かう。
出てすぐにトンっとぶつかり
そちらへ視線を向ける。

「緑間。 今日も休むつもりか」
赤司が立っていた
「俺は人知を尽くすだけだ。」
「無断で休むことが人知を尽くすことなのか?」
赤司の鋭い瞳がささる
これ以上の会話は自身に不利だ。
赤司と口論で勝てる気はしない。

目線を前に向け。赤司を避けて進む。
「まて、緑間。 こんなことをしていると二軍に落ちるぞ。」
「俺はそれでも人知を尽くすまでだ」

それだけ言って、体育館には向かわず捜索に入った。
赤司も追ってくることはしなかった。

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作者名:杏子メロンパン | 作成日時:2019年3月14日 11時

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