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第2章 ページ20

方向が違うメンバーと別れ、
同じである緑間と黄瀬は並んで歩いた。
相変わらず信号は赤である。

「そうだ、黄瀬。これをやる。」
緑間は今日の黄瀬のラッキーアイテムである
ピンポン球を取り出した。

「俺、占いとか信じてないっスけどわざわざ用意してくれたことには感謝っス」

「ふん、お前の為じゃないのだよ。チームのためだ!」
照れ隠しか緑間はピンポン球を投げた。
しかし、いきなり過ぎたのかこれも運が悪かったのか黄瀬は取り損ねてしまった。
信号は青に変わる。

「何をやっているのだよ」

「ごめんって」
黄瀬は転がるピンポン球を取ろうと横断歩道とは違う方向へ向かった。
緑間も渡らずに黄瀬が戻ってくるのを待っていた時

キキーーーーーー グシャッッッーーー
とんでもない爆音が響いた。



「な、なんすかこれ‥」

「信じ‥られないのだよ‥」

目の前で光景に立ち尽くす。
電信柱に車が突っ込んだのだ。
それと同時にある考えが2人の頭をよぎった。
もし、黄瀬がピンポン球を取りに行かなければ、いや取り損ねなければ間違いなく巻き込まれていた。
その事実と突きつけられた死に2人して血の気が引いた。

その後救急車とパトカーがきて
目撃者として質問をされたが。
震えが止まらなかった。





調べによると運転手は心臓発作起こしたらしい。
突っ込んだ時にはもう死んでいたそうだ。


次の日黄瀬は学校を休んだ。

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作者名:杏子メロンパン | 作成日時:2019年3月14日 11時

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