三十四話 ページ36
千秋「あ、あ、あぁ天音！ぐぐ、ぐ偶然だな！一緒に学校まで行かないか！」
成る程ね〜そういう思惑でつけてたのか。
それにしても、動揺してる。
驚いたのかな、反応が面白いな。
藍香「後ろの人達は出て来ないんですか？」
千秋「な、なぜそれを！？」
それを言ってるだけではいそうですって言ってるも同然なんだけどな。
藍香「ふふっ、勘です」
面白くて、つい笑いが溢れてしまう。
良い人そう、という自分の読みは当たってた訳だ。
しかし、それよりも自分が出会ったばかりの人の前で笑っているという事実に驚愕する。
人から好かれやすいんだろうなと、他人事のように考える。
奏汰「ふふふ〜だれでしょう〜」
藍香「深海先輩、ですよね？」
奏汰「せいかいです〜みどり〜ゆうた〜ひなた〜でてきていいですよ〜」
わらわらと出てくる３人にこんなにいたのかと驚く
翠「はぁ･････････ばれるとか･･･鬱だ･････････」
何かごめんなさい。
ゆうた「ごめんなさい、アニキと守沢先輩がどうしてもって」
藍香「大丈夫ですよ葵さん」
ゆうた「ありがとうございます。あ、俺のこと葵さんじゃなくてゆうたって呼んでください」
藍香「え･･････葵さん、じゃ駄目ですか？」
ゆうた「うっ･･･(可愛い･･･でも、周りの男を牽制する意味でも･･･と言うかそう呼ばれたい)お願いします」
藍香「うぐ･･････ゆうた･･････」
ゆうた(可愛い！！)
恥ずかしいぃぃぃ！！公開処刑だよぉ！！
翠「あの、俺も･･･」
え？あれだけでも恥ずかしかったのに？もっと恥辱の限りを尽くせと？
奏汰「みどり〜ぬけがけはめっ、ですよ〜ぼくもかなたせんぱいってよんでください〜」
･･･････････････は？
千秋「俺も千秋先輩と言って欲しい･･･！！」
ひなた「処理落ちしちゃったね〜お〜い大丈夫〜？」
藍香「･･････！はい、大丈夫ですけど、絶対、ですか？」
翠「それなら鬱鬱言わないで済む気がするんです･･･」
奏汰「ぜったい、ですよ〜」
千秋「うむ！そう呼んでくれると嬉しい！」
何気に強要してる人いるね。
そんな事を考えても解決しないとは解るんだけど。
よし、恥ずかしいのは一瞬！もう腹くくろう！
藍香「翠･･･くん、奏汰先輩、千秋先輩」
無理ぃ！！恥ずかしいのに変わりない！
千秋「よし！じゃあ行こう！」
そうやって学校に向かった。
仙石さんという癒しを求めて。
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作者名：エル | 作成日時：2022年9月29日 20時
