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三十三話 ページ35

藍香SIDE


藍香「行ってきます」

ニキ「いってらっしゃいっす〜気をつけるっすよ〜!」

燐音「ニキは過保護だなァ」

ニキ「燐音くんもじゃないっすか〜」

毎日言われる気をつけろ、という声を聞きながら、準備を終わらせ家を出る。

否、さっきからずっと言われている言葉を聞きながら。

藍香「じゃあ、もう行きますね」

心配してくれてるとはいえ流石に言い過ぎだ。

二人の声を背に歩を進めながら、ピタリと足を止める。

疑惑を確信へと変えつつ走ったり歩いたり止まったり。





つけられてる。

燐音さん達が心配し過ぎでつけてきた、という線は低い。

誰だろ?ちゃんと気配探っていこ。

・・・・・・・・・暑苦しいほど気配がだだ漏れ。

分かりやすい方でしたね。

まだいるのかと探っていけばもっと後ろに数人。

驚かしてやろっと。

出来るだけ気配を消して姿を眩ますように隠れて・・・・・・

藍香「・・・・・・何してるんですか?守沢先輩」

私を探していたであろう守沢先輩の背に向けて言葉を放った。


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作者名:エル | 作成日時:2022年9月29日 20時

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