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「熱いぃ〜!孝宏、器とってとって!」
「お、おう!ほら」
「ありがとう」
年越しそばを器に盛る。そして櫻井がネギをパラパラと乗せた。
神谷が風呂からあがってきた。そして髪を拭きながらキッチンに来る。
神「おっ、ちょうど出来たな!」
「うん。もうあと盛り付けるだけだから座ってな」
神「了解!孝宏お手伝い〜?」
櫻「そう。Aとひとときも離れたくねえからな」
神「またラブラブアピール?」
櫻「悪いか?Aは俺のもんだよ」
手伝いをしながら櫻井は話す。
神「ふーんだ!俺のもんつーのは、結婚してから言えよなっ」
櫻「…確かにそうかもな。Aが俺の嫁になって"櫻井"姓になって初めて俺のもんになるんだよな」
「ちょっと…なに真面目に考えてんのよ」
神「へへん!」
なぜかドヤ顔をしていた。
櫻「でもな、神谷」
神「なんだよ」
櫻「………身体は、完璧俺のもん」
神「は、はあ!?」
「なっっ!!!//」
櫻井はニヤリと笑っている。Aは顔が真っ赤になった。
櫻「Aが感じるとこ全部知ってるのは俺だけ」
「ば、ばかぁ!なんてこと言ってんのよ…っ」
櫻「いいじゃーん」
ただただ恥ずかしかった。
神「…ち、ちくしょー!!孝宏のバーカバーカ!」
櫻「神谷のアーホアーホ!」
鈴「やめろやお前らw子供みたいやんかwww」
坂「フフフw」
みんなで良い年を過ごした。
***
年明け深夜3時…
みんな寝てしまった。鈴村夫妻の寝室で雑魚寝。鈴村と真綾は当然ダブルベッドに寝て、Aは櫻井、神谷に挟まれて寝ている。
神谷はぐーぐーとよく寝ているが、Aに抱きついた形である。
「ん…」
櫻井がベッドのとこにある卓上スタンドライトが眩しく感じ、少し目を開けると抱きつく神谷を見た。
「な…抱きついてるし」
「んー…」
「A、A起きて」
「ん〜……なに…」
「神谷が抱きついてる。もうちょっとこっちおいで」
「ん〜…うん」
Aは目を擦る。
櫻井が仰向けから横になり神谷の腕をどかして自分の方に引き寄せると、Aは櫻井の胸に顔を埋め、腕を背中に回して再び寝た。その仕草が可愛いと思うのだった。
「A…」
「なぁに…眠いよぉ…」
「今年もよろしくな…同僚として、恋人として…」
「うん…よろ、しく……」
「愛してるよ…」
「わ…たしも…zzz」
「フ…w」
目を瞑りながら答えていたAのおでこにキスをした。
「もう…Aに抱きつくなよ…」
そう呟き、神谷から少し距離を離して二人は抱き合い眠った。
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作者名:touko. | 作成日時:2020年12月27日 16時