19話 ページ21
パチリ
森山「おはよう、A」
『お、おはよう、ございます』
目を開けると、そこにはもう着替え終わった森山さんがいた。
森山「よく眠れたか?」
『あ、うん』
森山「ならよかった。先に降りてるな」
『分かった〜』
ガチャっ
『私も着替えよう』
綺麗に畳まれた自分の制服を手に取ると、テキパキと着替える。
『おはようございます〜』
森母「咲楽ちゃん、おはよう。よく眠れたかしら?」
『はい』
森母「起こしに行ったら2人くっついて寝てるんだもの、びっくりしちゃったわ」
森山「勝手に部屋に入るなといつも言っているだろう」
森母「咲楽ちゃんに何かあったら大変でしょう?せっかくのお客さんだもの」
『あはは…』
森母「さ、ご飯食べて」
『あ、はい。いただきます』
空いている席に座ると、並べられているご飯を食べる。
(これが“おふくろの味”なのかな)
そう思いながらもぐもぐ食べ進める。
『ご馳走様でした』
森山「じゃあ行くか」
『え?もう行くんですか?』
時計を見ると6時50分。学校に行くのは早いような…
森母「朝練よ」
『あぁ、そっか。そうだよね』
ウィンターカップの予選があるんだもんね。そりゃ練習するか。
『監督さんには用事があるので、ちょうど良かったです』
森山「まさか、バスケ部に入るのか…?」
『はい。やらなきゃいけない事が出来たので』
誠凛に勝って、ついでに洛山も倒す。それが私がやらなきゃいけないこと。
(まさか選手として入部したいとは誰も予想してないだろうな…)
6人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:怜花 | 作成日時:2019年12月15日 7時