32話 ページ35
そうこうしてるうちに、屋上へと続く扉へとたどり着いた。
『うーん…とりあえず開くかどうか試すか』
ドアノブを握り右へ回す。
『開いちゃった…』
簡単に開いていいのかこの場所…
『うわ、風冷たっ』
外へ出ると、少し冷たい風に思わずビックリしてしまう。
『お、おぉ…意外と眺めいいな〜』
フェンス越しに街並みを眺める。結構都会っぽい所にあるらしい。
『さて、どうやって時間を潰そうか』
屋上に来たはいいものの、やることが無い。
『こいつって、時間指定とか出来ないのかな?』
カバンに入れて置いた征くんから貰ったカギを取り出す。
『…(ゴクッ えーい、やけくそだぁー』
屋上の鍵穴に貰ったカギを刺す。すると、目の前が真っ白い空間へと変わった。
『な、なにこれ…』
と、戸惑っていると、自分に似た何かがこちらへと向かってきた。
?「何時間ご利用でしょうか」
『え、えと…今は10時だから…2時間?』
?「かしこまりました。では、お楽しみください」
ブワッと風が吹いたかと思えば、目の前が見慣れた自室へと変わった。
『な、なんなのこれ…』
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作者名:怜花 | 作成日時:2019年12月15日 7時